だまされたふりにだまされた 詐欺未遂容疑で17歳少年ら2人を逮捕/川口署
埼玉新聞 12月20日(木)23時39分配信

 川口市の無職女性(73)から現金350万円をだまし取ろうとしたとして、川口署は19日、詐欺未遂容疑で、東京都足立区
の建設作業員少年(17)を現行犯逮捕。同容疑で、越谷市船渡、無職浅子昌起容疑者(28)を逮捕した。18日には女性の
夫の無職男性(76)が、さいたま市に住む会社員の長男(47)を装った男に現金525万円をだまし取られる被害に遭い、
その後、犯人側が現金をさらに要求していた。同署と被害者が協力してだまされたふり作戦を行い、現金の受け取り役と、
受け渡し場所の見張り役の検挙につながった。

 逮捕容疑は19日午前11時ごろ、女性が長男をかたる犯人側の携帯電話に連絡したところ、「仲間と2人で株に手を出して、
会社のお金を使ってしまった」などと現金350万円を要求。さいたま市南区の市道で、女性から現金をだまし取ろうとした疑い。

 同署によると、少年は「数日前、池袋で知らない男に2万円で受け取り役をやらないかと声を掛けられた」と供述。浅子容疑者
は「分からない。知らない」などと、容疑を否認しているという。

 17日午後8時ごろ、男性方に長男を装った男から電話があり、翌18日に現金525万円を要求された。信じた男性はさいたま
市南区の銀行支店で現金を用意し、同日午後3時ごろ、2度目の受け渡し場所とほぼ同じ同区の市道で、現れた20代後半の
男に手渡したという。

 その後だまされたことに気付いた男性は同日午後4時ごろ、浦和署に電話で通報。引き継いだ川口署が男性らから事情を
聴いたところ、犯人側がさらに現金を要求してくる可能性があることが分かった。男性の妻の女性が連絡を取ると、犯人側が
再び現金を求めてきたという。女性が指定された場所に行くと、少年が女性に接触。警戒していた警察官が少年を現行犯
逮捕するとともに、付近にいた見張り役の男2人のうち、浅子容疑者の身柄を確保した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000305-saitama-l11