森鴎外
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
医者として体を清潔にしておこうという
考えとかなかったのかな。
潔癖症の有名人とか多かっただろうけども。
菌の発見とかで。 鴎外自身は潔癖とまではいかないけど綺麗好きだよ
整理整頓しておかないと気が済まない性質なのはヰタや於菟やアンヌの本にも書かれているし
結核患ってたから食器類は家族のものと一緒にしておかないとか徹底してた
細菌学を学んで浴槽の雑菌の多さに戦慄して以降風呂に入らなくなったのは有名だけど
浴槽に入らないだけでタライに貼ったお湯で身体を洗って清めることはしてたからね
石鹸も輸入物しか使わなかったそうだし
変なこだわりがあるんだよね 最初の文語体の4作。
舞姫はあらすじ知ってるから読めるけど、
他はちんぷんかんぷん フランスに留学とかした
有名人や金持ちはみんなフランス製品を使っていた
イメージ。
西園寺とかも。 鷗外は中学時代に愛読した作家
雁、ヰタ・セクスアリス、うたかたの記、etc・・・ 俺は鴎外は高校だったな
高校に通う電車の中で雁や阿部一族を読んでた思い出がある 「雁」読んだことなかったから、グレープの「無縁坂」って、長崎の歌かと思ってた
忍ぶ忍ばず無縁坂っていうのは不忍池にかかってたんだな
他に、「あなたに借りた鴎外も読み終えていないのに」っていう歌詞の歌も書いてるし、さだは漱石より鴎外派か >>916
さだは小学区卒業まで長崎暮らし。
母に手をひかれたのが東大近くの無縁坂なわけはない。
あくまでも、歌だからな。 中3で『雁』を読んだ自分は以来文学沼にのめり込むことになった
鷗外は罪な作家よのう 欠伸なしに「渋江抽斎」を読みこなせる人を私は尊敬する 文学部出では無い20代半ばのワナビなんだけど
昔から憧れていたのとオークションで格安だったので
旧字体だけど筑摩書房の森鴎外全集全巻買った
ワナビ活動は昼の間にして夜からは鴎外読もうと思う
活字はあんまり読んで来てない雑魚だが
ワナビ活動の一助になるし身に付けたい 森鴎外は旧字体と新字体どっちが良いんだ
三島由紀夫が分からない漢字や言葉はいちいち調べるのが小説を読むものの入場券って書いてたからいちいち調べてるんだが
旧字体は読めない字が多すぎて読むのに時間がかかって困ってる >>922
読めない旧字体を丁寧に調べてたら確かにリズムが悪くなるね
やや反則っぽいけれど青空文庫に新字体バージョンがあれば
読みづらいところだけカンニングしてしまうのはどうかな
初期の文語体の作品ではなく中期以降の口語体の作品から読むのも
多少は読み辛さがやわらぐ気がする
字体の新旧で良し悪しは変わらないと個人的には思うけど
旧字で読むのって何か良いよね 文豪の作品を読んでる感じがして
頑張って >>920
面白過ぎるじゃん
あくびなんてあり得ない 旧字体にこだわる理由は無いな。
字だけ古い雰囲気を求めても、街並みも思考もその時代とはまったく違ってきている。
読む側で歴史を遡るなら、旧字にこだわっても意味がない。
もともと、旧字とか新字とかいっても中国の言葉をそのまま伝えているものもあれば、関係のない意味になっているものもある。 久しぶりに『羽鳥千尋』を読んですごく感動した
鴎外は古びない
改めてそう思った >>927
たまたま持っていた文庫に載っていたから読んでみる 魚玄機、好きだなぁ。
鴎外の文章の凛とした男くさい美しさが心地よい。 『魚玄機』の男くささ 確かに感じるよね 漢籍さながらの文体の効果かな
そうすると
あの文体の男くささは自分を女性と思わず詩作に邁進した頃の魚玄機
終盤だけに現れる平易な口語交じりの文体は女に目覚めてしまった魚玄機を表現してるのかも
と思ったけど深読みしすぎかな >>931
源氏の様に連綿と感情の裏表も綴る文章も女性の心をよく表しますが、
侍、軍人の自負に由来するのか鴎外の抑制の効いた文体も多分に女性の赤裸々な姿を炙り出していますね。凛として毅然と男子の様に詩作の世界に住んでいた魚玄機が、恋をして女性特有の情欲に揺さぶられて身を滅ぼして行く過程が淡々と述べられて行く為、余計に切なく痛々しく美しいです。鴎外の口数の少ない簡潔で強い語りは阿部一族然り、人間の内面がかえって曝け出される面があります。
超然としていた魚玄機も1人の女性であった。
女性は生まれながらにして情念の生き物であり、恋愛の達人とは三島由紀夫の言葉。 フランソワ・トリュフォーも「隣の女」で女は恋愛のプロ、
男はアマチュアというセリフを入れていた 美輪明宏さんの慧眼の言葉。
神様は、
女は情念が強い為、力を弱くしたのです。
男は力が強いけど、情念が弱いのです。
昔から掛軸などで幽霊として描かれてサマになるのは情念の強い女性ですね。雨月物語の菊花の契りの様に、幽霊になって約束を果たす男なども出て来ますが、どこか女性的です。 >>911
『灰燼』久しぶりに読んだ いろいろ尖っていて鋭いね
鴎外的ニヒリズムとでもいうのかな
作品としてまとまるはずがない内容なのは仕方ないが見どころは多かった
のちの谷崎の登場を予見するような文壇評も面白かった 鴎外の「寒山拾得」はメディアと大衆の関係性としても普遍的だ。 それはちょっと牽強附会かな
自分の連想を発表する前に深く読まないと 実在したとされる寒山拾得。山奥の寺に住み着いた気狂いの乞食みたいな2人の僧。
俗世間から取り分け超越してる様に思われ畏怖されていたのですかね。
実際の所、どう読めば良いのか?難しいですね。
鴎外の小品、一見とんち話と言うか禅話みたいな。
発表当時も大半の人が理解出来なかったから鴎外が自分で解説してるのが人間味を感じて良いですね。それでも理解されなかったらしいですが。
大筋では「その世界や本質が分かっている訳では無いのに、世間が良い凄いと褒めそやすからと言って理解もしていないのに自分も鵜呑みにして、有り難がったり拝んだりするのは駄目ですよ」って事でしょうか?
解説の最後で、当時すでに文学の世界では尊敬を受けていた鴎外が子供に「それなのに誰もパパの所には拝みに来ないんだよ」と皮肉めいて言う。
色々な解釈が出来て面白いですね。 『寒山拾得』のテーマは作中の「道とか宗教とかいうものに対する態度」これが全てなんだけど
なぜかそこを避けて安易な想像を膨らませたがる人が多い気がする
盲目の尊敬を揶揄する寓話のようだがそんなに単純ではない
鴎外は何が良いとか良くないとか注意深く明言を避けている
寒山や拾得が真に尊敬に足る賢者かどうかも描いていない
ただ伝説では寒山拾得は本当にスゴイ人たちだったから
鴎外は敢えて二人の登場直後で話を切ってそこを曖昧にしている
鴎外が縁起で触れている宮崎虎之助はネット上では情報が少なく分かりにくいが
自分に都合の良い新興宗教をおこして信者に借金しまくり
特に女性信者には手をつけまくっていた希代の食わせ物
「声だけでかい怪しい奴」として有名だった
つまり尊敬を集めようとする者、そこに道を求めようとする者
その両方の危うさが鴎外の着目点だろう
拝むのも、拝まれるのもヤバいんだ、と
「パパアも文殊なのだが、まだ誰も拝みに来ない」は実は皮肉ではなく
自分はまだ大丈夫、という意味でもあったのではないか
それを自分で言ってしまう野暮をさせられた、というのが縁起のオチだと思う 調べて見ても色んな読み方、解釈が出来て面白いですね。
盲目の尊敬、、日常のいろんな所にあるような気がします。
また鴎外の文章、寒山拾得での「水が来た」の使い方を三島由紀夫が激賞していましたね。 『安井夫人』片目の醜男学者との縁談を十人並みの姉は断り、
美人の妹は自ら手を挙げて嫁にいったのはなぜか
彼女は人生で何を望んだのか >>945
自由に想像できるテーマだね
佐代が仲平を選んだ理由→ インテリへの憧れ+早く家を出たかった
佐代が人生に望んだもの→ 誰に押し付けられたのでもない自分で選んだ人生を全うすること
とか思ったけどどうだろう
佐代の死後、安井は後妻を迎えてるんだよね 『カズイスチカ』開業医だった父と若い自分とを
鷗外が老いてから回想した小説
医は仁術を体現した父への敬慕しきりなるもののある温かい作品
ラストの生理的腫瘍が笑わせてくれる 『じいさんばあさん』
切ないけど良いわ。狷介で気性の荒い世渡り下手な男が、気骨のある真率な女といると仲睦まじく鞘に収まる。
時に慎ましやかであり、いじらしくさえ見える老齢の二人が寄り添う姿が夫婦のあり方を考えさせる小品。 レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。