トマス・ハーディ2
『帰郷』が気に入っている。入手困難な千城版を愛読している。
今、『遥か群衆を離れて』を角川文庫で読んでいるが、
『帰郷』や『日蔭者ジュード』よりやや落ちる。 わたしは『恋魂』とか『窮余の策』とかあまり有名でない作品が好きだな。 俺は日陰者ジュードが好き。
どうでもいいけど新しい名前欄きもいな。 映画『日蔭のふたり』のケイト・ウィンスレットのヘアヌードが良かった。 映画『テス』のナスターシャ・キンスキーの唇が官能的だった。 映画『遥か群衆を離れて』のジュリー・クリスティもなかなか良かったぞ。 千城のハーディ本って、刊行されていた当時、東京では新宿紀伊国屋か
神保町北沢書店にしか置いてなかった。なぜだろう。 「テス」と「遥か群集を離れて」はどちらの映画化も傑作と言っていいよね。
ヒロインは二人とも美しさの絶頂期にあり、脚本もカメラもともに素晴らしかった。
惜しむらくはクレア役の赤ら顔の男優がちょっと(笑) 偉そうなやっちゃな(笑)
オレはテスを英語で読んで感動したし、そもそも英文学を熱愛しているけど、
「遥か〜」は必読小説リストのたぶん150番目くらいなんだから、
よっぽど気まぐれがおきないと近日中には無理だな。
リストのほとんどは英語小説でそれをほとんど英語で読む気なんだから、
そうさくさくとは片付かないのさ。 確かに翻訳で読んだ気になってる偉そうな輩がいるよな
英文学好きなら時間をかけてでも原書で読めよといいたい 原書10冊読むなら同じ時間で翻訳100冊読んだ方がいい。 仮に読むスピードが10分の1だとしても、
読む価値のある原書は山ほどあるよ。
(それ以上遅いとなると、英語能力がちょっと・・ははは)
特に天才文筆家ほど、文体に魂がこもっているのだからね。
オースティン、ディケンズ、ウルフなどは、
翻訳では真価の半分も伝わらないのじゃないか?
ハーディの英語も美しいからなあ。
ゴダールのモノクロ映画の中にパリの英語教室のシーンがあり、
授業のテキストがハーディなんだ。
で、先生が心をこめて、曰く、
「ハーディを読む、ただそのためだけにでも英語を学ぶ価値はあるのです」 ジョージ・エリオットか?嘘っぽいな。
それはさておいて、『帰郷』のユーステイシアって、魅了あるなあ。 おーい、もっとハーディを読んでくれ。レスが増えない。
『遥か群衆を離れて』読み終わったから、次は『緑の木陰』読もう。 『ダーバヴィル家のテス』はハーディの最高傑作というのが世評だが、
私見ではそれほどでもないと見る。テスのようないい女が人殺しを
するとは到底思えず、作者が無理やり悲劇に持っていこうとする
強引さを感じるのだ。物語に説得力があるかどうかは小説の
出来栄えにとって重要なファクターである。 お前はあるのか?愛して、殺人までしたことが?
ないなら、偉そうにいうな! 殺すほど愛したとは言ってない。
死ぬほど愛したことがある・・・・・と。死ぬほど。 >>テスのようないい女が人殺しをするとは到底思えず
ものすごく主観的な批評だねぇww。でも誰がいつどんな動機で殺人を犯すかなんて予測できないだろう?
確かにどんな小説でもプロットのある程度の破綻は免れないと思うけど、貴重な読書体験を作品の完成度だとか物語に説得力がどうとか悶々と悩んでないでさ、物語の内容にもっと目を向けるといいと思うよ。 『テス』は最後のスト−ンヘンジが出てくるところがいいですね。
なんだかんだと色々あった末の最後。
朝から一日中遊びまわって、宿に到着して、夕食前に宿の近くを散策しているような、心地よい疲労感が読む者を包む。 最後の逃避行のふたりの子供に帰ったような陶酔と無邪気さは、
あまりに甘く切なくて胸をかきむしられますね。
まさに文学的絶頂です。 作品の評価は常に主観的なものだ。それを軸に一見客観的な論拠を並べるのが
批評だ。テスが人を殺すのが納得できないと見るのは素直な批評だね。 しかし、世界公認の文学史上の傑作だからねえ・・
てかさ、自分の鈍感さをいつまでも自演でPRし続けなくたっていいじゃないか。
可笑しな奴だなあ(笑) 世界公認…(笑)公認されていれば、おのれの思考、感覚を停止する?
鈍感を通り越して、無能だ。 他のスレでもあったけど、文学板の原書読者嫌いは異常だな
日本人の原書信仰も異常。
アメリカだと、翻訳で読んでいながらロシア文学者と名乗ったりする。 ある意味それは翻訳が盛んに行われておることの反動、とも取れるわけです(笑)おやはや(笑) ハーディの翻訳全集が大阪の出版社から刊行中だな。
これまで未訳だった『微温の人』も刊行される予定。
高価だが、これで少しはハーディの読者が増えればいい。 >>49
おおおお、これは!!
ぐぐったけど凄いね。出版社の矜持を感じる。
ロシアのドブロリューホフの著作集みたいなのも出てるし、
何処かの出版社が翻訳者の早逝によって中断した
ジャン・パウル全集の刊行を引き継いでくれんかと思うなあ。 でも、どれくらい刷っているんだろう?
絶版になれば、稀覯本だな。 大学、図書館目当てなんだろうな。
倒産しないことを祈るばかりだ。 本当にこういう出版社は応援したいね。
ただ、ハーディ研究者は結構いても、読者が少ないよねえ。
このスレにもあまり人は来ないし。
俺はジョージ・エリオット、ハーディ、ロレンスという系譜で読んでいる。 なるほど。はーでぃはどうも暗いんだね、イメージが。
ちょうど、フランスでいうとゾラみたいな。
ロレンスは一時期かなり読んだから、はーでぃ、Gえりおっとと
追いかけてみようかな。英文としてはは−でぃは読みやすそうだね
どうだい? 重厚な文体だがね。
読んだら、感想を書きこんでよ。 ウェストポーリー探検記を小さい頃に読んだが面白かった 『帰郷』がいい。
ユーステイシアという気高きヒロインの愛と死。
ハーディ最高の悲劇だと思う。 ちょっと前まで刊行されていた新潮の短編集絶版かよ。
確か「アリシアの日記」が入っていたな。 今、文庫の新本で買えるのは『テス』と『ジュード』くらいか。
ジョージ・エリオットも手に入らないし、イギリス文学は
日本では普及しないな。原書は別だぞ。翻訳で読む一般人
のことを言っているのだから。 『テス』って、そんなにいいか?『帰郷』の方がいいと思うが。 さいたまのDJは日蔭者ジュードが理解できないらしいよw どこが理解できないの?
結婚しない二人の生き方、価値観? 軽視する意図はないけど
ハーディは読みやすいよな
バッドエンドに着々と展開する
ストーリーが多いと言うことを
知っているのだからだろうか テスと短編集しか読んでないけど、
ハーディの英語はとてつもなく美しくかつリズミカルで
非常に読みやすかったよ。
が、20世紀の英語しか読んだことのない人が読んでも
易しいと感じるかは分らない。 ナスターシャ・キンスキーは綺麗だけどいかんせん長すぎたような 長いけど全く退屈しないよ
地主に手篭めにされるあたりが俺的にはむしろクライマックスなんだがなw
つか映画は地主のがシブイケメンだった 誰が映画の話しろと言った?
小説の話をしろよ。
「日蔭のふたり」のケイト・ウィンスレットいいね。 そうだね。一応ビデオ持っている。ジュリー・クリスティのベストだね。
監督は「真夜中のカーボーイ」のジョン・シュレシンジャー。 ビデオ版も貴重だな。日本ではDVD化されてないだろ?
10年ほど前に渋谷か新宿のレンタル屋で見かけたが果たして今でもあるかな?
アーヴィングの‘オーウェンのための祈り’の中盤を読んでるが、
1960年にニューハンプシャーで10年生の主人公が宗教の授業で読まされる
ハーディの‘テス'と苦闘する話題が延々と続いている。
(他に「若い芸術家の肖像」「パワー・アンド・グローリー」「カラマーゾフの兄弟」
キルケゴール、カミュ、サルトルなどがテキストに使われたのだと)
国語の教師となった20年数年後の主人公曰く
‘カラマーゾフよりもテスは難しい。高校生には早すぎる’ >>81
『遥か群衆を離れて』
最高ですね。
個人的にはジュリー・クリスティーのベストは『ダーリング』だと思っていますが。 原作もなかなかいいぞ。読んだことある奴いる?
『帰郷』には劣るが。 ジュリー・クリスティのマイ・ベスト3は「ドクトル・ジバゴ」
「遥か群衆を離れて」「ギャンブラー」(順不同)かな。
原作はまだ読んでません。
いつか英語で読むつもりだけど・・
基本的によくないよね。
映画の後に原作を読むと・・
イマジネーションを阻害されてしまって。
「テス」はため息が出るほど素晴らしかった。
「赤い影」では彼女のヌードが拝めるゾ。
「テス」は1980年の劇場公開時に見て以来、いまだ見ていない。
ナスターシャ・キンスキーのベスト。「マリアの恋人」もいいが。 ナスターシャ・キンスキーなら、もっと若い頃、
「レッスンC」とか「今のままでいて」の頃のが目が飛び出るぐらい美少女だったよ。
特に「レッスンC」ね。 「テス」にため息、は原作の話だったが、
ナスターシャ・キンスキーの美しさもまったくため息ものだったね。
火照った表情の彼女のタラコ唇がたまらない、ほんとうに(笑)
「都会のアリス」や「今のままでいて」(マストロヤンニ主演のやつだよな?)では
未成熟の感じが強かったせいだろう、あまり印象に残っていない。 『都会のアリス』じゃなく、『パリ、テキサス』じゃね?
監督は同じだけど、間違い方が変… それを言うならヴェンダースの『まわり道』だな。
『都会のアリス』『まわり道』『さすらい』と続くロードムービー3部作の一つ。
どれも同じ俳優が主人公だから間違いやすいことは間違いやすい。
『都会のアリス』に出てくるあの女の子とは別人だな。
まあはっきり言って『まわり道』は見たけどグダグダな作品だったよ(笑)
中学生ぐらいのナスターシャ・キンスキーが出てくるけど、
『プリティ・ベビー』の時のブルック・シールズよろしく
上半身裸で男を誘うシーンがあったような気が。
とにかく彼女はこの作品で脱いでいるね。脱いでるといっても中学生みたいな裸のね ああ、「まわり道」だったか。
小賢しげで無目的なおしゃべりがだらだらとつづくだけの
ドラマもハートも哲学もない映画だった記憶。
「パリス、テキサス」も思わせぶりなムードだけの意味不明な作品だった。
「テス」以外でまともなのは「ホテルニューハンプシャー」くらいだろ。 ナスターシャキンスキーって史上最高美女だよね
人類の歴史におけるトップ ハーディの小説の場合『テス』ではなく、通常『ダーバヴィル家のテス』と表記する。 >>96
都立図書館の蔵書を調べたら、『ダーバヴィル家のテス』よりも『テス』の方が圧倒的に多いのだが。
どちらが「通常」なのか?
テス ; / トマス・ハーディ‖著 / 筑摩書房 , 2004.7 ( ちくま文庫 )
ダーバビル家のテス / トマス・ハ-ディ‖[著] / 千城 , 1989.12
テス / ハ-ディ‖著 / 筑摩書房 , 1961 ( 世界名作全集 ; 第21 )
テス : 純潔な女性 / ハーディ‖著 / 平凡社 , 1963 ( 世界名作全集 ; 第58 )
テス / ハ-ディ‖著 / 筑摩書房 , 1961 ( 世界名作全集 ; 第21 )
テス ; / ハ-ディ‖著 / 岩波書店 , 1960 ( 岩波文庫 )
テス : 純潔な女性 ; 上巻 / トマス・ハ-ディ‖[著] / 三笠書房 , 1951
テス : 物語 / ハ-デイ‖著 / 新府書房 , 1946 ( 世界名作物語選書 )
テス / トマス・ハ-ディ‖著 / 新潮社 , 1929 ( 世界文学全集 ; 29 )