マルセル・プルースト20 [無断転載禁止]©2ch.net

1吾輩は名無しである2016/01/01(金) 11:17:39.01
▽前スレ
マルセル・プルースト19
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/book/1404657229/

368jiro2017/11/09(木) 02:32:23.33ID:9jfgr1Ju
たちえばウィリアム征服王。
こういう固有名詞に感慨を抱けない輩には解からないように出来てもいるのだから歴史、だよ、結局は。

369吾輩は名無しである2017/11/10(金) 00:16:01.94ID:/nDfU17T
わかるけどそれが面白いと思っちゃうんだよな
でも大事な疑問だよね

370吾輩は名無しである2018/01/03(水) 19:35:50.49ID:1qRQXSMs
>>342
そいつで冬を過ごしている
執筆陣が豪華だな
どの章もプルーストの引用で終わるのもいい

鈴木訳で曲がりなりにも読み終えたときの感興が甦る

371吾輩は名無しである2018/01/03(水) 22:18:09.90ID:xSEOMizf
そう難しかった記憶はない。文体は読みやすくて好ましい。
ただ改行が何ページもなかったりするのは、なれるのにストレスがあった。
ただそれほどの作品かなと思ったのは、意識の流れとかがすでに当たり前のものとなった
後の作品に慣れているからだろうか?

内容もサドマゾとか同性愛とか当時は、と言うようなもので、今だとさしてだよな。

最後に、初めのシーンがぼんやりと見えてきて、それを読み始めた数ヶ月前の自分も重なって見えてきたのは
仕掛けとしてはありきたりでも、これだけ長いからこそで、印象に残っている。

372吾輩は名無しである2018/01/03(水) 23:10:27.30ID:6hrsfyUD
注釈だらけで読む流れを止めるから挫折した。

373吾輩は名無しである2018/01/05(金) 00:34:41.53ID:wqE7VynQ
フランス語原文で読まないと本当の良さは分からないよ
翻訳でも伝わるとかいうデマを飛ばしているのは翻訳業界の欺瞞
文学というのは言葉なのだよ
言葉の微妙な使い方なのだよ
その言葉を移し替えたら違うものになってしまう
世界文学とか言っているのは大学の文学部の教師の保身でしかない

374吾輩は名無しである2018/01/05(金) 06:12:12.10ID:ByZKkXLa
>>373
なるほど、君は原文で読んだわけか
そこまで言うなら「本当の良さ」とやらを語ってくれ

375吾輩は名無しである2018/01/05(金) 06:15:04.64ID:ByZKkXLa
しかしたまに出てくるよな、こういう中二病

3763732018/01/05(金) 06:26:08.37ID:7Kr64+3e
>>374
Parfois à l'exaltation que me donnait la solitude, s'en ajoutait une autre que je ne savais pas en départager nettement, causée par le désir de voir surgir devant moi une paysanne, que je pourrais serrer dans mes bras.
この一文に含まれる複雑さが分かるかい?
フランス語というのは場所を特定しないで語ることができるけれど時間を特定しないで語ることができない
逆に言えば、一文の中に時間を流れさせることが可能な言語で、日本語では不自然になるし、英語でも不自然にならざるを得ない
プルーストの一文というのは非常に読みづらく、それは主人公の主観が移り変わるさまが複文ごとに変わっていくからなんだ
それを読みやすく翻訳しろとかいう馬鹿にはさすがに原文で読めといいたくなるね

たとえばトーマス・ベルンハルトのドイツ語や古井由吉の日本語、丹羽文雄の日本語はかなりこういった言語との格闘がある

377吾輩は名無しである2018/01/05(金) 09:57:17.24ID:o/JrqSIM
>>375
原文廚 懐かしい風景だ

3783732018/01/06(土) 01:03:52.93ID:0M22Z5Ce
ByZKkXLaから反応がないようだけれども、先人の邦訳と比較して翻訳してみようか

「時には、一人でいることから与えられたものだった歓喜は、もうひとつその歓喜とうまく切り離すことのできない歓喜を付け加えることもあったのだが、それはある欲望から生じるもので、
突然目の前に村の娘が現れて、その娘はわたしが抱きしめても許されるかもしれないという欲望だった。
この欲望は突然にやってきて、時間を与えることもなく、正確にどこからその欲望が生じたのかたどる事もできず、その源の候補にはあまりにもたくさんの異なる種類の考えがあって、
この欲望に伴う喜びはほかの考えていたことからほんの少し離れて生じただけのようにも思えた。」

半過去が用いられて、過去に何度もあったことを違和感なく表現できているが、queが三つも使われていて「孤独が私に与えてくれるものだった喜び」「全体から切り離せないもうひとつのもの」「私が抱きしめてもいいかもしれない娘」となっている
関係代名詞が出現するたびに先が読めない、急に調子が変わり具体物が先送りにされ続ける
孤独が与える快楽→更に与える→もうひとつ→分離できない
それは欲望から生じる→突然私の前に村娘が現れる→その娘は抱きしめていい
具体的な事物を抽象物の前に語順を変更し、習慣の半過去を過去形で訳してしまうと理解しやすくなる

「独り歩きの亢奮にときどき、それと明瞭に区別できないもうひとつの亢奮が加わった。
それは、私の目の前に突如として農家の娘が現れてほしい(そうすればその娘をこの腕で抱きしめられる)という欲望から生じる亢奮だった。
その欲望がもたらす快楽は、まったく別のさまざまな考えをめぐらしているさなかに突然生まれて、その原因をはっきり探る余裕もなかったのだが、それまで考えていたことから生じる快楽より上位にあるとしか思われなかった。」

こうすると非常に分かりやすくなって、文章の流れをどうにか、それでも難しいのだけれど捉えられるようになるのだけれども、失われるものはないとはいえない
それはフランス語と日本語の関係代名詞への扱い方、語順の違いにもよるが、そもそもフランス語の内部でもプルーストは語順をわざわざ調節していることが感じ取ることができる

3793732018/01/06(土) 01:09:22.28ID:0M22Z5Ce
抽象的な言葉のつながりを先行させ、時には語順を変えたりして意地でも要約させまいとするプルーストはやはり原文で読む価値のあるものだと思うよ
世界中の翻訳者や研究者、批評家たちの業績・達成にも敬意を払った上でのことはもちろんなのだけれど
先人に敬意も払わず「読みにくい」「注釈が邪魔」「読みきれない」とか無邪気にわめくお子様たちには、もっともっと面白い愉しみ方があるよ!といいたい
全て原語で味わえなど言わんが、翻訳でもすばらしい文学の中には原語で読むとさらにすばらしい文学もある
翻訳すら読まずに原文しかだめだという馬鹿も、翻訳でも問題ないという馬鹿も、「本当のよさ」といって許される、筆頭格プルーストをあんまなめんじゃねえぞっと

380DJ学術 2018/01/06(土) 08:53:12.03ID:eRZLFd/7
戒律にふれなければ、律法を逸脱しなければ、自由な恋愛生活期間になるでしょうね。

歴史上全人類は必ず女性から誘い、女性から抱擁があるものです。当たり前のことですが。

381吾輩は名無しである2018/01/06(土) 12:55:27.10ID:+Vy3yBPD
日本語には半過去ないんですけど……

382吾輩は名無しである2018/01/06(土) 15:41:00.70ID:xPebS/A0
>>379
学術論文ならまだしも一般の文学作品を原文で味読することさえ
ほとんどの日本人には不可能なのに、ましてプルーストを
原文で読めと勧める異常さを知ろう

まず一般常識を身につけることだ

383DJ学術 2018/01/06(土) 16:49:52.98ID:eRZLFd/7
アルファベットと アジア言語でも翻訳の仕方によっては、韻が踏めるから、
そういうことを強調したり、ズラしたり、乱数とったり、散発的になったりしている
言語を組み合わせた訳が名訳だろうな。過去にもあったはずだ。半数にはとても満たないけど。文字韻とか。意訳?違訳?異訳?つまるところは
混ぜちゃうべき?

384吾輩は名無しである2018/01/07(日) 01:08:57.86ID:1xdi7Z1a
いかにプルーストの文章が一文ごとに飛躍をはらんでいるものかを知るために、もう一文前を見てみよう
前回の二番目の訳は光文社の高遠先生の翻訳で、最初が「独り歩きの昂奮」となっていたが、原文にはl'exaltation que me donnait la solitudeとなっている
これを「孤独が私に与える歓喜」ではなく「独り歩きの昂奮」とするには「ひとりでいること」が歩いていることだと前提がなくてはならない
その前の文章はまったく別の事柄を二つ並べている
Plus tard chaque fois qu'une lecture un peu longue m'avait mis en humeur de causer,
le camarade à qui je brûlais d'adresser la parole venait justement de se livrer au plaisir de la conversation et désirait maintenant qu'on le laissât lire tranquille.
Si je venais de penser à mes parents avec tendresse et de prendre les décisions les plus sages et les plus propres à leur faire plaisir,
ils avaient employé le même temps à apprendre une peccadille que j'avais oubliée et qu'ils me reprochaient sévèrement au moment où je m'élançais vers eux pour les embrasser.
試みに訳してみよう
「後になってのことだが、いつでも私が長いこと勉強をしていて会話をしたいと思うようになった時には、さっきまで私に話しかけようとしていて
今は私が会話したくてたまらないそばにいた人はまさにその同じ時間で、静かに読書を続けるように願っているのだった。
私が両親に優しい気持ちになって、とびきり利巧で時宜にかなった決心を、彼らを喜ばせられると思っていたまさにその時、彼らはその同じ時間を使って、
私が忘れていたいたずらを思い出して、彼らは抱きついてキスをしようと思った私をまさにその瞬間に叱り付けることもあったのだった。」

ここには、田舎の道を一人で歩いているという情景を次の文に送るような描写が存在しないうえに、やはり抽象的な事象が先に述べられ、具体的な事柄は最後に最後に、と伸ばされている。

385吾輩は名無しである2018/01/07(日) 01:12:22.64ID:1xdi7Z1a
高遠先生の翻訳
「それよりあとのことだが、少し長い読書をして誰かとおしゃべりしたい気分でいるときは必ずのように、まさに私が言葉をかけたくてじりじりしている相手のほうは、今の今まで会話を楽しんでいて、今度は静かに本を読みたいと思っていたし、
両親のことを愛情とともに思い浮かべ、両親を喜ばせるこれ以上ないくらいに賢明でまともな決断をして、さあ二人にキスをしようと急いで両親のもとへ駆けつけたまさにその瞬間、
あちらは私がもう忘れている小さな過失を持ち出してこの機会に厳しく叱責しようとしている。そんなことはよくあった。」

こういうすばらしい翻訳というのは本当によいもので、本来二文であった文章をひとつにまとめ、更に最後に「そんなことはよくあった」とおくことで過去形で統一された文章に反復をもたせて半過去の空間を表現している
拙訳のような、「〜したものだった」という文章は日本語にはなじまず、一文ならまだしも章全体を統一することなどできない
さらに、ここでも高遠先生は具体的に何をしているかを先に先に提示している
原文ではune lecture un peu longueは文末になってようやく本を読んでいるのだ、と分かり、「両親を喜ばせられる賢明にして全うな考え」とはキスをすることだと分かる
camaradeはどうやら学校の友人で、「後になって」というのは学校に行っているだいぶ先の話だと分かる

大仰に、堅苦しい抽象語を駆使する少年時代の自分を戯画する滑稽な文章はフランス語では行ったり来たりしないと理解できないものになっている
さらに高遠先生の翻訳で失われるのはle meme temps「同じ時間で」ということ
自分が勉強をしている時間と、まわりが会話をしたいと思っている時間は同じ経過で、自分がキスをしようと心に決めている時間と両親が悪戯を叱ろうと決めた時間は客観的には同じ時間と強調されている
同じ時間を周りの人間は自分とは別の過ごし方をしている、違う時間が流れている、という「発見」を三つのエピソードを並列して述べている場面になる

386吾輩は名無しである2018/01/07(日) 01:15:16.52ID:1xdi7Z1a
高遠先生の翻訳では、次の文章でも「ああ、ひとりで歩いているときの話なんだな」とすぐに分かる
原文では、突然孤独が与える快楽、となり情景は分の後半で初めて焦点を結び、さらに文章をさかのぼって「一人で歩く」ことに巻き戻って読解・再構成しなくてはならない
このように読んでいくと、翻訳者の高遠先生が何を切り捨てて、何を生かそうとしたか、なぜ二つの文に分かれた文章を並列の複文にして最後に短く「そんなことはよくあった」としたのかを知ることができる
これが岩波文庫の吉川先生の訳になると、「できる限り語順を原文に近づけ、可能な範囲で分の長さも合わせる」と言われているとおり
(前回書いた訳は翻訳を見ずに書いたのだが、吉川先生の訳にずいぶんと似てしまっていることに気づく、恥ずかしい)
ちなみにこの文章を選んだ理由は特になくて、しおりを入れていた前後で適当に選んだけだけれども、ゆっくり読んでいくだけで本当に楽しい読書ができる

勘違いしている人がいるようだけれど、フランス語が読めない人に原文で読めなどと無理な要求はしない
読めない、読みたくないなら読まないでいいと思う
ただ、プルーストを翻訳で読んでそのすばらしさに打たれたらフランス語勉強して原文で読んでもさらに楽しめるということ
大前提はプルーストのすばらしさを分かる人(飛ばし読みとか、そもそも読んでない人を相手にしていない)
日本語でもがんばってプルーストの作品を楽しもうという人を馬鹿になどしない

387DJ学術 2018/01/07(日) 07:39:21.69ID:XV6EOnFP
訳が間違ってないか?

388DJ学術 2018/01/07(日) 09:18:40.54ID:XV6EOnFP
訳は間違ってないかか。主観によると。

389吾輩は名無しである2018/01/22(月) 16:16:40.74ID:k24gxGIS
高遠は岩波より先に刊行したにもかかわらず、いまだに5巻。趣味じゃないのだから、あまり出版社に迷惑をかけない方がよい。

390吾輩は名無しである2018/01/24(水) 12:35:14.63ID:0awXM6jN
そもそもプルーストの文体を日本語で再現しようという愚かな学者連中は、
日本語の統治構造を無視しているぞ。その最たる例が、井上究一郎の訳。
原文の切れ目と日本語の切れ目を合わせるという暴挙を行っているが、
自分が日本人であるということをわかっていないのではないか。
句点「。」にすべきところも読点「、」にしているし、原文の文体を生かそうとすると
どうしても動詞が最後に来る日本語では、「意味の宙づり状態」になる。
文体などは、原文で確認すればよい。

391吾輩は名無しである2018/01/31(水) 19:37:21.66ID:ojRloPVv
>>390
学者なら原文を確認するだろうが、翻訳は原文を読めない人に向けたもの
原文はこんなに文章が長いんだよと読者に翻訳で教えようとしたのが井上訳
井上はよい仕事をしたと思うね

392吾輩は名無しである2018/02/01(木) 08:31:40.86ID:odD95YjQ
つーか井上以降の鈴木・高遠・吉川訳はみんな適度に区切ってるでしょ
そのうえで原文の調子を再現できる所はやったと異口同音に書いてる

393吾輩は名無しである2018/02/02(金) 11:24:50.77ID:Z5HhXw5k
プルーストなんて、そんなに面白いか?読了してわかったけど、単なる評論に過ぎない。新潮社の角田光代がリライトした全一冊は、ストーリーのみで、まるでつまらなかった。

394吾輩は名無しである2018/02/02(金) 17:13:08.36ID:EWleEvFx
>>393
君はプルーストに選ばれなかったのだよ
諦めて星の王子さまでも読んでれば?

395吾輩は名無しである2018/02/02(金) 18:49:06.69ID:Z5HhXw5k
>>394
選ばれたいとは思わない。村上春樹オタのように、現実に戻れない、あえて戻らない人もいる。
また、話は変わるが翻訳が信用できないのは、冒頭の単純な文章でも何種類かの翻訳があるということ。
あれは、単に「長い間、早くから寝た」で十分。文法なんて「代名動詞+複合過去」に過ぎない。

>諦めて

諦めるも何も読了してるし、原文も持っている。

>星の王子さま

原文は「小さな王子」なんだが(笑)

396吾輩は名無しである2018/02/02(金) 19:02:23.83ID:p4RttlPX
プルースト『失われた時を求めて』の冒頭は、様々な訳で溢れ返っている。

文法構造を見れば、これが代名動詞+複合過去なので、「長い間、早めに寝た」で良いと思う。
それなのに、他者と同じでは嫌なのか、様々なバリエーションがある。
翻訳は色々でも、原文は1つだ。なのに某訳は味わいがあるとか、勝手なことを言って原文にあたろうとしない。
それではいつまで経っても本質に迫れないということではないだろうか?翻訳者は小説の作者ではない。

まるでブログの受け売りやないか

397DJ学術 2018/02/02(金) 19:24:40.88ID:5Bq3nnjG
シェイクスピアのまき直しか。

398吾輩は名無しである2018/02/03(土) 07:48:24.18ID:lv2qfBQZ
>>396
そんなものは見たことがありません。わたしのオリジナルな考えです。

>>394
>君はプルーストに選ばれなかったのだよ

「なるほど、プルースト読んでる奴は、選民意識があるのだった」
 by 究一郎

399吾輩は名無しである2018/02/03(土) 12:00:30.12ID:lZFhmwJa
>>398
まだこのスレ見てたの?
星の王子さまでも読んでなよ

400吾輩は名無しである2018/02/04(日) 07:58:21.34ID:3G+Crt+F
>>399
De rien. À bientôt!

401吾輩は名無しである2018/02/04(日) 09:33:19.69ID:maBErEGs
ぷち、ぷらん
ぷち、ぷらん
るるるるるる〜

402DJ学術 2018/02/04(日) 10:38:41.46ID:wixqdqw0
プルーストはまだ売れてないし読むに堪えないほど退屈だから、
シェイクス メイクス マーダー の方がいいんじゃないの。

403吾輩は名無しである2018/03/21(水) 22:38:31.84ID:Ok0JN/Zo
収容所のプルースト (境界の文学)
Joseph Czapski (原著), ジョゼフ チャプスキ (著), 岩津 航 (翻訳)
出版社: 共和国 (2018/1/27)

1939年のナチスとソ連による相次ぐポーランド侵攻。
このときソ連の強制収容所に連行されたポーランド人画家のジョゼフ・チャプスキ(1896 - 1993)は、
零下40度の極寒と厳しい監視のもと、プルースト『失われた時を求めて』の連続講義を開始する。
その2年後にチャプスキは解放されるが、同房のほとんどが行方不明となり、
「カティンの森」事件の犠牲になるという歴史的事実の過程にあって、
『失われた時を求めて』はどのように想起され、語られたのか?
現存するノートをもとに再現された魂の文学論にして、この長篇小説の未読者にも最適なガイドブック。

404吾輩は名無しである2018/03/25(日) 00:53:24.45ID:ve1B3VZi
プルーストは部分部分ではとても鋭利で本質を穿つような視点を感じたり、文学としても表現が素晴らしいなあと思うところはあるんだけど
感度が良すぎるというか、あまり重要性を感じない部分もそれなりに多く感じる
全てを受け入れて読むことがどうもできないし、過敏すぎて辛くなるときがある

405吾輩は名無しである2018/05/06(日) 13:56:08.47ID:Ba4TVHS8
夢の中で段差を降りた時にドキッとしちゃうみたいな感じだよね。後から考えてみるとなんてことはない段差なんだけど。

406吾輩は名無しである2018/05/19(土) 23:29:21.29ID:6XSk1+HM
20世紀文学という点においてはプルースト読めたらムジールにも手を伸ばしてほしい。後者の方が文体がこごっていて難解だが、硬質な文学の極致を味わえる。
プルーストの「記憶による遡行」に対してムジールは「思考による可能性の探求」を書いてる。
多分プルーストより読むのに時間かかるけど。。

407吾輩は名無しである2018/05/20(日) 00:03:21.86ID:hVtvRQUr
両方原語で読んでるよね、当然
フランス語からの逸脱、ドイツ語からの逸脱がすごい
よければ二人の気に入ったフレーズを紹介してくれ

408吾輩は名無しである2018/05/20(日) 01:45:11.28ID:LSOhy0dl
緩やかな時の流れで交わされるレスバトルは、もはや電子の大海原から抜け出し、現実に迫る高齢化社会の確かな足音として仮想を超え、現実社会を顕在化していたのであった

409吾輩は名無しである2018/05/20(日) 18:11:19.75ID:saOloSC/
フランス語からの逸脱、ドイツ語からの逸脱ってどんな感じ?

410吾輩は名無しである2018/05/20(日) 23:58:56.24ID:1Cr4PXO3
>>409
ムージルの表現主義的言語は通常のドイツ語ではない
印象主義的(Impressive)の逆の表現主義(expressive)
プルーストにおいてはベルクソンを読みながらムジールにおいてはマッハを読みながら、であるかのような表現が頻出する
どちらも意味をそのまま素直に伝える語順を時に無視している
その無視の仕方が、例えばムジールにおける可能性世界、なんでも出来るけれどもアイデンティティを固着される描写をぐるりと回避した形でしか描写されない
プルーストで言えば唐突な記憶の割り込みを思わせる、文末に至るまでイメージが浮かび上がらないように工夫され、奇妙な時制を使うフランス語を駆使する
古井由吉がムジールのドイツ語の難解さとその翻訳の苦労に触れているけれど、自分で訳しながら読んでいくとよくわかる

何を描写しないかに細心の注意を払っている二人の作家
いびつなドイツ語・フランス語
これがまたクセになる

411吾輩は名無しである2018/05/21(月) 01:51:40.68ID:3d+gdXkW
古井由吉のムージルへ執着をもっとも味わう小説は行隠という彼にとってのはじめての長編小説
小説が進むに連れて、失われた姉が失われていないかのように現れ続ける
これこそムージルの残滓を吸い込んで生みだした異常な「可能性世界」
角を横切る度に魔物が生じる「体験」がある
これは経験と体験を厳格に峻別したムジールの影響を抜きにしては考えられない
たったひとつの角を曲がる、そこに経験でなく体験が、世界を変える発見が存在する
それが個人的な私的な感覚的な「知覚」という虚妄とされる経験に過ぎなくても体験となりうる
それをムジールは書き続け、プルーストも経験でない体験を、特権視されたなにものでもない無意味でありながら記憶を喚起し、それが表現主義的なフォルムを獲得するに至る経緯を書き続けたのだった 
そのような体験は、未完の近親相姦としてムジールに書かれたにもかかわらず、可能態として完成されられなかった
近親相姦ですらなく、同一物の愛の一致を書くために、双子でもなく、ただの交渉のない兄妹を選んだ選択に古井吉吉は賛同できないだろう
それでもあの兄妹関係に憧れ続ける古井由吉は良い作家だ、成功しているかは別として

412吾輩は名無しである2018/05/21(月) 02:06:47.02ID:3d+gdXkW
しかし古井由吉の悪戦苦闘、らしき恬淡は挑発でもある
全集をゆっくりと、langsamに読み続けていくしかない
langweilを自身の標語とした
lang長くweil時間の掛かる/langweil退屈な/読書を強いる古井由吉を単純な切り口によって切断し要約する愚行は戒められなくてはならない
langweiligに読めば読むほど得るものが大きいという確信は揺らがない
愉しみたければゆっくりと向き合うこと
プルーストやムジール、現代の数人の素晴らしい作家、と同じ態度で接さざるを得ない作家
t

413吾輩は名無しである2018/05/21(月) 02:08:24.95ID:TcsJG1dC
ふむ。

414吾輩は名無しである2018/05/21(月) 02:35:03.01ID:3d+gdXkW
しかし・・・行隠れは本当に長編小説なのか、という疑問がつきまとう
角を曲がり(行って)、そこにある幻影(姉)が「隠れ」続ける
それは暗い他者(杳子)に遭遇する彼の短編小説の延長ではないのか
古井由吉は、経験によって変化していく長編小説を一編でも書いたことがあるのか

ただ、どうしても幻想の杳子に出会い続ける行き隠れという小説が独自のものだという印象は強い
姉が失踪し、弟が姉を探し、次の角には姉がいるのではないかと希望を持つ
それだけの筋を、「表現主義」、あたかも姉が待ち受けていて、姉にあったかのように読者に思わせるだけの技巧を凝らす
Expressionism、横光利一の文章と、(渋々ながら川端とも)比較しなくてはならない文章
このような歪な日本語、を強く思わせるドイツ語とフランス語がムジールとプルーストにはあると思うのだが

415吾輩は名無しである2018/05/21(月) 02:53:34.43ID:3d+gdXkW
又吉という作家の書いた「火花」は経験を徹底的に否定し、「体験」を書いている
経験侮蔑主義者の主人公は、にもかかわらず経験によって成功していく
生きていること自体が経験に支えられながら、体験に憧れ、体験の失敗を見つめ続ける

暗い他者を、敬しながら、杳子と添い遂げることのない主人公は実に古井吉吉の世界に似ている
そうはいっても、なんだか近年において違う「古井由吉」が書かれているようでもあって、しかしlangsamに/ゆっくり時代遅れに古井を追う読者としてはついていけていない

「プルーストの幸せ、それは誰しも読むたびに、決して同じ箇所は飛ばさないということだ」この鈴木道彦に習い、読み続けるだろう

416吾輩は名無しである2018/05/21(月) 14:00:41.04ID:xncH9IeS
なんか一つも意味がわからない

すごい優秀そうだけど
わかるように書かないとダメだ

417吾輩は名無しである2018/05/21(月) 14:02:39.12ID:xncH9IeS
ああ、単に俺ってすごいだろって見せたいだけだったら
それもあるよな
否定はしない

418吾輩は名無しである2018/05/21(月) 17:35:38.62ID:TcsJG1dC
いや、面白かったよ。
終末の深夜に興味深い考察をありがとう。

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