文壇・日本文学の危機か、、

ま、平たい次元に落とし込むと、そもそもが「文学」の実際の読者層じたいが昔から
実際にはそんなに多いわけでもないしな、、
「大衆小説」「中間小説」的なものの「市場」も実は70〜80年代にマンガ誌に相当に
奪われてる筈、、日本マンガはまさに「大衆小説」「中間小説」的な世界観をそのまま
取り込んできたので、、それは「小説」と「マンガ」が同じ出版社から出ている(小説の
編集ノウハウがそのままマンガに横滑りされている)日本的特殊状況から自ずとそうな
ってきたものだけど、、
大衆文化的には(それまでの映画に代わり)70〜80年代はTVアニメ・TVドラマの全盛時代でもあり、、
活字本なんか読む暇に一般大衆の多くはマンガ・アニメ・ドラマを見てた。
ちなみに今やマンガさえ売れなくなってきたそうですが、、

もちっと「硬い」文学が学生などに嗜好された時代もせいぜい60〜70年代で終わりでしょう。
昔の人の書いたものなどを読むと70年代頃まではまだそういう嗜好も辛うじて残っていた感じだけど、
80年代にはもうペンペン草も生えてなかった。
「ニューアカ」本だって実部数としてはそんなに出ていたわけでもないし、、
いまググると中央公論社の『海』は実は84年には無くなってるんだよね、、バブル前後の
頃でも文芸誌の実売部数は既に3000部前後だった筈。

元々が活字など実際にはそんなに読まれるものでもないとして、それでも一握りのベストセラー・
人気作家を生み出すことで辛うじて延命してきたのがここ30〜40年ぐらいの「ブンガク」(わらい)
の歴史だよね。
あとは80年代にはラノベの開発とかあって(コバルトやソノラマなど)、それは今に続いてる。