【芥川賞候補作】北条裕子「美しい顔」検証スレ-3-
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石井公太著『遺体――震災、津波の果てに』(新潮社)との比較(1/2)
■美しい顔
それぞれのリストには番号がつけられていて、その横に名前、身長、体重、所持品、手術跡といったことが書いてある。今現在でわかっている限りの情報だという。
■遺体
紙にそれぞれの遺体につけられた番号が記されており、その横に名前、性別、身長、体重、所持品、手術痕などわかっている限りの情報が書かれているのだ。
□美しい顔
「今日までに見つかっている遺体はこれがすべてです。お母さんと思われる特徴の番号があれば、みんなここに」
彼は小さな紙切れと鉛筆を手渡した。
「あとで実際に目で見て確認していただきますから」
壁の遺体リストに記載されている特徴にはかなりの違いがあった。すでに身元が特定され住所や勤め先の会社名まで記してある番号もあれば、
〈性別不明〉〈所持品、衣服なし〉としか情報が載っていないものもある。〈年齢三十歳〜六十歳〉とものすごい幅のあるものもある。
□遺体
「今日までに見つかっている遺体はこれがすべてです。ご家族と思われる特徴のある方がいれば何体でもいいので番号を控えて教えてください。実際に目で見て確認していただきます」
家族たちが食い入るように見つめる。死亡者リストに記載されている特徴にはかなりの違いがあった。すでに名前や住所まで明らかになっているものもあれば、
波の勢いにもまれて傷んでしまっているために「年齢二十歳〜四十歳」「性別不明」「衣服なし」としか情報が載っていないものもある。 石井公太著『遺体――震災、津波の果てに』(新潮社)との比較(2/2)
■美しい顔
隙間なく敷かれたブルーシートには百体くらいはあるだろう遺体が整列していて私たちはその隙間を歩いた。すべてが大きなミノ虫みたいになってごろごろしているのだけれどもすべてがピタっと静止して一列にきれいに並んでいる。
■遺体
床に敷かれたブルーシートには、二十体以上の遺体が蓑虫のように毛布にくるまれ一列に並んでいた。
□美しい顔
大きなビニール袋をかかえてすれ違う警察官からうっすらと潮と下水のまじった悪臭が流れてくる。
□遺体
遺体からこぼれ落ちた砂が足元に散乱して、うっすらと潮と下水のまじった悪臭が漂う。
■美しい顔
その中心にいる白衣の医師は県警からの特別な検視官だろうと思っていたのによく見れば幼少時代から世話になっている顔なじみの町医者であった。
■遺体
よく見ると、その医師は県警から派遣された専門医ではなく、近所で古くから開業している医院の院長だった。
□美しい顔
あちらこちらで毛布の隅や納体袋のチャックから、ねじれたいくつかの手足が突きだしていた。
□遺体
毛布の端や、納体袋のチャックからねじれたいくつかの手足が突き出している。 『3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』金菱清 編(新曜社) との比較(1/4)
P.93
二日目、体育館の入り口に壁新聞が貼られました。新聞の内容は私達が聞いているウワサと、大体同じ内容でしたが(略)
何の情報もないので信じるしかなく(略)
四日目、やはりこの日も救援に来る人は誰もなく、どこかの人が好意で少ない食料を分けてくれるぐらいでした。
(略)
石巻は宮城で二番目に大きな町なのに、ラジオから聞こえてくるニュースは他の地区の被害ばかりで、
私たちの状況がこんなに大変なのに何の報道もされない事に憤りを感じていました。
そんな所へ腕に新聞社の腕章をつけカメラを持った人が体育館に現れたのです。
友人は写真を撮ることに怒っていましたが、私は、私達の状況を早くみんなに知らせて助けに来て欲しいと思いました。
しかし少し時間が経つと今度は、私達には何の情報もないのに取材されて、私達にも情報を得る権利がある、
そんなふうに思えてきて思わず記者に声を掛けたのです。
「私達は何の情報もないのです。何故助けが来ないのか?古い新聞でも良いので体育館へ届けて欲しい」。
すると記者は「私達では判断できませんが、上の者と相談します」と言い残し体育館を去りました。
『美しい顔』 P.25〜26
五日間、本当にどこからも救助はこなかった。一切の情報もなかった。他の地域のことも噂としてしか入ってこない。
ラジオもこの地域のことは何も言わない。
(略)
そんなときだった。
この体育館に、東京のテレビ局の腕章をつけた人がカメラを持って現れたのだ。
それが、すべてのはじまりだった。
外部の人がはじめて入ってきた、これでようやく情報がもらえる。そう思って私たちは飛びついた。
するとマイクをあてがわれたのは私たちのほうだった。
しかし、私たちには、悔しいとか屈辱的だとか、そんなぜいたくな気持ちを抱いている暇などなかったのだ。
被災者こそがまず真っ先に情報を得る権利があるんだなどということを偉そうに言ってる暇はこれっぽっちもなかったのだ。
命がどうなるかということを前にして人間としての尊厳などそんなものにこだわる暇はこれっぽっちもなかったのだ。 『3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』金菱清 編(新曜社) との比較(2/4)
「3.11慟哭の記録」 p20
「お父さん見つからないの?」「お母さん見てないよ」「お父さんが避難していたらすぐわかると思うけど、見かけないよ」という情報ばかりだった。
私の父は数年前まで町内で自営業を営んでいて、私たちが小さい頃はPTAやら、体育協会などで活動していたので、町の人たちには顔なじみの父だった。
「お父さんが避難所にいたら率先して働いてくれると思うから絶対わかるけど、見かけないよ」
「美しい顔」 p15
「お母さん?この避難所にはいないはずだよ。キョウカさんがもしいれば誰よりも働いてくれるだろうからすぐにわかると思うけど」
(中略)
看護師をやりながら日頃から町内会やPTA、福祉関係のボランティアに走り回り、いつも他人のために尽くしてきた母を、みな、いればすぐわかるはずだと言った。
「3.11慟哭の記録」p.111
その日の帰りに近くのドラッグストアに盗みに入った。誰かが裏口のドアの鍵を壊したのだろう。
たくさんの人が店内から使えそうな物を持ってきていた。私も入った。
この震災で私は、普段当たり前のように金を出せば手に入る物が買えなくなる恐怖、つまり物がただなくなっていく恐怖、飢餓への恐怖を嫌というほど思い知らされた。
だからこの時も、ただ「生きたい」という感情のみで動いてたと思う。悪いことをしていると考えないようにしていた。
「美しい顔」P.51
店とはいえ他人の家なのにみんなどんどん入っていく。それが盗みだ、ということに私は気付かなかった。いや気付いていたのかもしれない。
でも悪いことだとは思わなかった。
(略)
私はそれを、悪いことだとは感じていなかった。なぜだろう。なぜだったろう。そのときにはわからなかった。でも今になってようやくわかる。
それは、単に、生きようとすることが良いことだからだ。盗むことを迷いもしなかったのは、生きることに迷いもしなかったからだ。 『3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』金菱清 編(新曜社) との比較(3/4)
■3.11 慟哭の記録 P.90
するとその中の人が「波が見える」と言い始めました。私も見たのですが、雪が降っていて空が暗く、海の境と空の境がよく見えなかったのですが、白い煙のようなものが見えたのです。
(中略)
すると間もなく「シャバ、シャバ、シャバ」と音が聞こえてきました。絶え間なく聞こえてくるのですが、とても静かなのです。
■美しい顔 P.18
それは空の暗い日だった。
朝から時折雪がはらはらと舞ってきていた。
最初に誰かが波が見えると言った時、私には何も見えなかった。何回か海の方を見たけれど、海の境と空の境がよくわからなかった。とても静かだった。
□3.11慟哭の記録 P.93
そろそろ一度も家に帰らずにいるのも限界が近づいてきていて、私の職場の人も一人、二人と、水がまだ胸まである中、
矢本まで徒歩で帰りました。市内が全部冠水しているので、一度濡れたら着替えもないし、泥を流すこともできないので、
体育館へ戻ることはしないで、絶対に家までたどりつく決心で出発して行きました。後で聞いたら、下が見えないので、
側溝のふたが水圧で外れていたのがわからずに落ちてしまい、危なく溺れる寸前だったり、何かを踏んで足の裏を切ったりしたそうです。
□美しい顔 P.25
そろそろ一度も自宅に帰らずにいるのも限界と行って無理やり出ていく人がある。だけど遠くまで行けば胸まで泥水に浸かることになる。
着替えはない。泥を落とす水もない。つまり行けばもう戻ってこられない。家も残っているのかはわからない。
道は泥水で底が見えずマンホールのふたも空いてるという。それでも自宅へ向かう人がいる。行った人の安否はわからない。
■3.11慟哭の記録 P.92
なぜ警察も、自衛隊も助けに来てくれないのか、日本はどうなってしまったんだろうと思いました。
■美しい顔P.25
なぜ警察も自衛隊も助けに来てくれない。日本はどうなってしまったんだ。 『3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』金菱清 編(新曜社) との比較(4/4)
■3.11慟哭の記録 P.25
父が見つかってから町の係の方に「ご遺体をどういたしますか?」と尋ねられた。(略)
そんな私の気持ちを察したのか、係の人が現状を話してくれた。
県外の火葬場しか稼働していないこと。その火葬場も大変混んでいて、いつまで待てばいいのかもわからないこと、
町では仮土葬の方針であること……「仮土葬」……うちの両親たちをそんなことにさせてたまるか!土に葬るのだ。(略)
自宅に戻ってから仮土葬以外の方法を探した。何の知識も伝もないのでインターネットで調べた葬儀社を紹介してくれる企業に電話で相談してみた。
■美しい顔 P.34
近所のおばさんが「仮埋葬になるかもしれないっていうのよ。火葬場がぜんぜん動かないって。めども立たないんだって。
だけど自分の子どもを土に埋めて砂をかけろっていうの。私は埋葬なんて絶対にいや。絶対にいやなのよ。だから今何か方法がないか探しているのよ」と言ってるの
■3.11慟哭の記録 p.207〜208
「溺死して時間が経つと親でも見分けがつかない場合がある」という言葉を思い出しながら、
一体一体確認しましたが、私には息子を確認できませんでした。
(略)
太白清月記に安置されて三日くらい経ったと思いますが、溺死で顔がパンパンに膨れ、
まるで別人のようだった息子の顔が生前の顔に戻ったのです。
■美しい顔 p.47
溺死して時間が経つと顔がぱんぱんに腫れて親でも見分けがつかなくなると聞いていたが
まさにその通りの遺体を見てきた。 『東日本大震災・石巻の人たちの50日間 ふたたび、ここから』を読んだ人の感想(1/2)
(前スレより)
845 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2018/07/15(日) 22:29:25.10
『東日本大震災・石巻の人たちの50日間 ふたたび、ここから』を読んだよ
書きたいことはあるけど、著者の池上さんが
「問題になるところはなかった」と新聞でコメントしてたし、
このスレには、他の本も読んでみてくれ、としか書けないや
池上さんの本は、そんなに時間がかからずに読めるし
暗澹たる気持ちになった、とだけは、言っておく 『東日本大震災・石巻の人たちの50日間 ふたたび、ここから』を読んだ人の感想(2/3)
(前スレより)
854 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2018/07/16(月) 00:22:05.14
じゃあ、書くね
ただし、『ふたたび、これから』との具体的な参照については勘弁して欲しい
本と、今回の件を不問に付した池上さんに敬意を払いたいので、
一部であっても転記したくないんだ
興味を持ったのなら、『ふたたび、これから』も読んで欲しい
石巻で被災した人たち、介護施設、
野戦病院化した石巻赤十字病院で奮闘した医療従事者
弱者支援をしているNPO団体、支援が遅れた病院、地元のタクシー会社などに
取材をして、抑えた筆で震災直後の実情を伝えたい気持ちが伝わってくる
とてもいい本だったから
そして、この本を読むと、取材に応じた人は今、どうしているのだろうと
考えるとも思う
続く 『東日本大震災・石巻の人たちの50日間 ふたたび、ここから』を読んだ人の感想(3/3)
(前スレより)
855 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2018/07/16(月) 00:22:35.10
参考にしたのではないか、という部分は何カ所かあった
ただ、これまでの2冊に比べると、パクったというほどの記述ではない
1カ所(おそらく)、まるっきり同じ文章の一部分はあったが
著作権で問題になるほどの分量ではないと思う
厳密に言えば、その部分も「物書き」と自称するなら恥ずかしい行為だとは思うが
それよりも、暗い気持ちになったのは、参考にしたと思われる部分の扱い方だ
著者(池上さん)の意図と違うように参考にしている
前後の文脈を読めば、著者の意図は違うことがわかるのに
「美しい顔」では、自分の都合のいいように参考にしているんだよ
ある一部分だけ抜き出して、自分勝手な解釈で小説に生かしている
『慟哭』と同じようなやり方だった
読解力がないのか、あるいは意図してやったとしたら、悪意があるのか
と思ってしまう
『遺体』や『慟哭』ほどではないが、参考文献と内容、被災地に
リスペクトがないのは同じだった
そんな小説が評価されるのか、と思ったら、文学ってなんなんだろうって思ったよ
『ふたたび、これから』を本当に読んでいるのであれば、
東京にいて知りたいと思った被災地の姿は分かったはずだし、
ああいう書き方にはならなかったはすだ
「小説を書かねばならなかった」とよく言えるなと思ったんだ >>3-4
『遺体――震災、津波の果てに』石井公太著(新潮社)との類似点
>>5-8
『3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』金菱清編(新曜社)との類似点
>>9-11
『ふたたび、ここから 東日本大震災・石巻の人たちの50日間』池上正樹(ポプラ社)を読んだ人の感想
講談社の発表によると以下の二冊も参考文献として明記する予定とのことです。
これらについての情報もありましたら書き込みお願いします。
『メディアが震えた テレビ・ラジオと東日本大震災』丹羽美之/藤田真文編(東京大学出版会)
文藝春秋 2011 年 8 月臨時増刊号『つなみ 被災地のこども80人の作文集』(企画・取材・構成 森健/文藝春秋) >>12
講談社プレスリリース追加
群像新人文学賞「美しい顔」(「群像」6月号掲載)についての再告知文を、「群像」9月号(8月7日発売予定)にて掲載いたします。
(2018.07.13)
http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/180713gunzo.pdf テンプレ貼りひとまず終了
以下抜けがあったらよろしくお願いします >>1
本文読み損ねた人はwebアーカイブに残ってるよ
https://web.archive.org/web/20180101000000*/http://book-sp.kodansha.co.jp/pdf/20180704_utsukushiikao.pdf 現地に行かなきゃ書けないなら、時代小説はどうなる
↑
もうバカの見本みたいな援護だと思う
「現地に行かない」+パクリの合わせ技で、題材をすごい適当に扱ってるのがバレバレだから叩かれてるんだろうに パクリがバレる前はむしろ、「被災地に行かずにこれだけ書けるのはすごい」って評価だったよね 前スレ>>998
キュレーション小説ですねわかります テンプレ貼り、乙です!
石井光太さんの光の字が違ってますわ
前のスレのときに気づけばよかった、すまん
もし、次スレがあるなら 盗作みたいなものが芥川賞取ったら
すごい展開になりそうだね >>20
豊崎は、冒頭のカメコ罵倒の部分を、北条が自分に向けた罵倒だと深読みしているんだよね
被災地にも行かず、こんな小説を書いてる自分を罵ってる、と
ないわー100%ないわーwwwwwwww
自分がモデル時代に味わった、マスコミへの恨みつらみを、被災者という無敵の盾を持った主人公の口から言わせてるだけだよ そろそろ飽きてきたな
どうせここで騒いでも北条の受賞に影響なんかないし
他のスレ行くか >>26
うむ
俺もそう思う
もういいやこんなスレ 無駄な書き込みがないほうが、スレが長持ちしていいね 大学生芥川賞が発表だって
ttps://drive.google.com/open?id=1fWtK_Wa98KXVzbx7sPCeW92703jfhtNX >>30
レポートとやらをざっと読んだが、もう「バカ」としか言えない
騒動後に読んだから何を言っても後出しになってしまうのが悔しいんだが
多分その前に先入観なしで読んでもこれはクソだと思ったと思うわ
そのくらいの駄作
盗作なしで全部自分の言葉だったとしてもこれは駄目 前スレのぶった斬り、芥川賞の部分だけ聴いたが、
抜き出した部分だけここで読んだ時とは
全体で通して聴くとかなり印象が違った。
もちろん擁護していたことには引くが、
どっちかというと講談社の対応に呆れている感じだった。
講談社側のコメントについても話題が出て、
強い憤りの所でみな爆笑していた。感情的になりすぎだねと。
そういう出版社側の対応のまずさが招いた出来事、
といった捉え方をしているようだった。
危機感はまるでない様子。 >>30
大学生ぐらいの子には迫真の記述って思えちゃうのかな
問題点をちゃんと把握してる子はしてるんだけどね
最終的には古谷田 奈月だし 芥川賞候補作の帯付けてアイドル使って映像化までのシナリオができてるんじゃないか
近年映像化でもしなきゃ書籍は売れない
映像化までがセットの出版
剽窃だろうが売り抜けた方が勝ち
引用された方だけが泣くことになる http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa014/01/01.html
太田
>しょうがない。「真にオリジナルのものを書けてる自信があなたあるんですか?」って問いたいよね。
>あるって即答できる人は、まあその前に己の正気を疑ったほうがいいね。
太田
>SFとかミステリーのいわゆる「ジャンル小説」は、
>いかにお約束のコードを上手く使って新しいものを作るかってフェイズにとっくの昔に入ってるわけです。
>何も知らないやつほど言いたくなるんですよ、「似てる」って。
>そういう人はもう二度と「密室」ものや「タイムパラドックス」ものを書いたり読んだりするなって言いたい。
講談社って、こんなところ。 >>25
マスターベーションや精神的売春という言葉からも伺えるように、
主人公は、自分がメディアに性的に搾取されてるという意識がものすごく強いので
メディア側の視点が北条にあるようには感じられなかった
その無自覚さが読んでて一番むかついたところ この作品の中心はサバイバーズギルドにあり云々と書かれてるのが文学通ぶってるだけで悲しい
美しい顔のほんとうの核はマスコミへの嫌悪感でしかなくて、震災は小道具や舞台装置にすぎないのに、その構造を読解できる人間が少ないんだよな
こんな読解力の問題も今回の騒動をややこしくしてると言わざるを得ない サバイバーズギルドなら、実際の被災者によって、これまでたくさん書かれてるわけで
美しい顔で目をひくのはマスメディア罵倒の部分だよね それはまさに目を引くためだけの、表向きのものじゃないか?
むしろマスメディア罵倒というのは煙幕と感じた。
それを隠れ蓑にしているから、たちが悪い。
根底にあるのは被災者への……だよね。
それを覆い隠すためにいろいろなものを被せている。 現地から発信されてる情報や手記に違和感があるというぐらいだから
客観的な事実や被災者にとっての真実を捻じ曲げて改変する行為が
作者にとっては快感だったんだろうなぁとは思う >>39
被災者への蔑視?
まあ共感の視点はあんまりないだろうな
他の被災者の様子は、いかにもあちこちの資料から拾いましたって感じの点描しかないもんなあ
奥さんが切々と語るのは震災と関係ない息子の死の話だし >>11
従来の盗作剽窃二次創作と違うのは、原著者の魂の蹂躙、それが徹底してる。
被災者レイプ自慢が芥川賞候補という美しい顔の文壇 まあ、タイトルが美しい顔であるというのを考えれば、
震災は借景にすぎず、真のテーマは
マスコミ罵倒部分なのは明らかではあるけれどね・・・ >>41
関係なくないでしょ
北条は奥さんの口を借りて、
被災者だからって偉そうにするな
たかが被災者が特別扱いされようとするなんて生意気だ
って主張してるわけでしょ >>36
>自分がメディアに性的に搾取されてるという意識がものすごく強い
そうか? 授賞式の服みてそうか?
性的魅力の押し売りしてるのに無視される不満が人格のベースじゃないの? そもそも近所のおばさんを奥さんって呼ぶJKはおらんやろと・・・
おばさんと呼んだら沼津のおばさんとかぶるから奥さんにしたのかしらんが
すなおに名字にさんづけでええがなと・・ 「東北の人はみなさん親しみやすいですね」「初めて会ったのにいろいろ話してくれる」などと上機嫌に言うのを、
いちいち胸のなかで「違う」と叫ぶこともなくなっていた。違う、この辺の人たちはよそ者であろうが邪険に排除できないだけだ、
あんたのことをありがたがってるんじゃなくて目の前の生身の人間を無視できず愛想良くしてしまうだけだ、
丸の内を歩いてるOLじゃないんだからマイク向けられたらちゃんと立ち止まって話きくし何か気のきいたこどう応えてあげないと
いけないと思って頭の中をフル回転させてくれてるだけだ、昨日まで共に暮らしていた家族が死んで突然自分が
遺族と呼ばれる対象になって悲しむどころかまだ事実さえ消化できてないパニック状態の中にいたって、
今の気持ちを話してくれないかと眉垂らして願われれば遺族としてそれに応じずにいられないだけだ。
(P.55)
これなんかもすごい決めつけだね
帰れとか怒鳴る人は怒鳴るし、マスコミに敵意を向ける人もいくらでもいるよ
被災者をすごい気弱なお人好しみたいに思い込んでる >>46
酒屋のおっさんか米屋のおっさんが憑依したんだろ、半沢みたいに >>25
>自分がモデル時代に味わった、マスコミへの恨みつらみを
すまん。北条裕子さんが新人賞受賞以前にマスコミに取り上げられた事例を知らないので、ご存じなら教えて欲しい
カメコにも冷たい目で見られたことと思うよ。エロ可愛いい女撮りたかったのに怖い顔に貧弱な体、がっかり
カメコのカキネタになりたくても、なれなかった、その怨念
モテてないヤツが、モテ過ぎて困ってしまうストーリー書くようなもんかと この作品メディア批判にもなってないよ
あるのは自分を高く買ってくれないカメラマンに対する憎しみだけ
北条さんには自分を高く売りたいという欲求しかないんだよ
だから何が何でも芥川賞が欲しいのです マスコミへの憎悪ってのいうのは北条のバックボーンを知って初めてわかる内容だからなかなか難しいよね >>47
眉を垂らすとかの独特の造語にも脚注つけてほしい
参考文献だけじゃ足りない 物語として悪意や憎悪や負の感情を描くのはいいけど
他人の書いたものを元の文章が判るような状態で
ちょろっと改変して人の醜さを描こうとするのが
嫌らしいというか気持ち悪いというか >>52
バックボーンて背骨だっけ?
作家が出入りするクラブのホステス、という名無しレスあったけど
実は、マスコミが出入りする風俗の嬢だった、とか? >>46
下町の商店の子と親の店の上得意さまという関係なら
奥さんでもおかしくないかもしれない
でもそんな前提ないし
奥さんが奥さんってタイプじゃないし 福祉を学べる場所は大学ではなく専門学校だと思ってる主人公
東北福祉大涙目 >>43
いやその美しい顔というのは
私=被災者の偽りの姿
ということなんだから。
それこそがテーマなわけだ。
マスコミ罵倒ではなくてね。 >>46
旦那の方と肉体関係があるJKなら、自分と肉体関係ある既婚者男性の配偶者のことを「奥さん」と呼んでも不自然じゃない 眉を垂らすってのは
ロバート・デニーロのものまね芸人がやる表情を想像するが
作中にさも慣用句のように何度も出てくるから謎すぎて。。。 >>61
社会党政権での村山トンちゃん総理の眉は、眉毛が垂れたと表現して良いのだろうか? >>59
抜けてた。訂正します。
私=
というのは
私の美しい顔=
です。 >>47
美顔世界では丸の内のOLはテレビインタビューを受けたら断るのが普通でそれは東北JKにすら周知徹底されてることなの?
そしてマスコミの態度も被災者の態度もすべて決めつけてるよな
それらは作者のこういう風であって欲しいという願望に過ぎない
マスコミは醜く被災者は愚かという風に書けばそれを書く自分が崇高で賢いと思えるから >>52
マスコミ側と同一化して
マスコミと同じように被災者を蹂躙する作家に
マスコミに対する憎悪なんてあるわけないじゃん
北条のマスコミに対するスタンスは憧れと崇拝だろ 全然イメージ湧かないよね。
眉垂らすとは何を表しているのか?
笑っている表情?
小心そうな雰囲気?
困っている様子?
慣用句と勘違いしているっぽいよなあ。 >>58
それは一応、静岡暮らしだから伯母に負担をかけないように家から通える学校を探したら専門学校になったということで
すべてがいい加減というのは同意
沼津のおばさんってほんと何者なんだよ >>66
だよなあ
以前美しい顔風に主人公がマスコミを「高学歴だけが取り柄のバカ」呼ばわりして罵倒する小説を読んだが
作者は年齢性別以外経歴を一切公表してなかった
全体的に高学歴者や一般市民への反発と低学歴金持ちであることへの執着が凄い話で、なんか色々察した >>69
山梨から青学(夜間)行ったのがよっぽど自慢なんだな
被災者には過ぎた贅沢だ!って考えが透けて見えて気持ち悪い >>59
被災者がみんなマスコミに怒りくるってたって?
頭大丈夫か?
マスコミへの嫌悪は自分自身の思いとして。
被災者だの震災だのは、単なる舞台装置でしかない。
これは、震災文学などではなく、
自分語りの物語なんだ。 結局のところ、これは
震災を借景としたスイーツ物語なんだよ。
そこを間違っちゃいけない。 >>69
母親は生前から「大学に行かせるお金はある」と言ってたし
看護師で管理職だし労災いっぱい出る
シンマだから保険もきっちり掛けてただろう
学費は心配しなくてよさそう 北条ユーコリンは、コリン星の物語として書けばセーフだったのに >>73
だから震災を背景にしているからそのように誤読させてしまうってこと。
自分語りならばもっと相応しい別の題材をもってくればよかった。
震災という題材の力に依存したってことじゃないの。 あの完璧超人の母親のことだ、財テクをしていないはずがなく巨万の富を築いていたはずだ >>68
慣用句も知らず未熟で舌足らずな女子高校生を
演じ切っているのだというのが編集部の解釈なのだろうか?
稚拙な文章をわざと書くという手があるとしてそれが地の文で読者に差し出されていいのだろうか? 依存というか無断借用して口を拭っていたわけで、
その姿勢、それが出来てしまう精神というのが、
作家としてはありえない作家以前の問題ではないかということ。 >>79
いいというスタンスなんだよ今の文学村は
ラノベも許容範囲内 被災者に癒やしを与えたんだけど?
被災者ではない私たちにも当事者のような体験をさせたんだけど? >>77
そう思う。
まだ傷跡生々しい被災した方々は元より、それを見ることしかできなかった私にも
不快感を催させる作品で、読み手の皆に二次被害を皆に与えたと思う。 気になってググってみたけど
静岡県立大学まで沼津から一時間だぞ
通学圏じゃないのかこれ
交通費も半年定期で六万円 >>81
レス早。
ラノベならあってもいいと思う。
だけど芥川賞っていくら地に落ちたといえども、読み捨てされるものとは違うと思っていた。
私の思い込みを正そうとしているのかも。
芥川学芸会。 実際の被災者なんかよりも被災者の真の心を語れるのは北条裕子さんだけなんだけど? >>85
現実を見よう。
美しい顔は芥川賞候補作だ。
実際に出版社が選んでノミネートした。
ラノベも許容範囲内、それが芥川賞。 現行の法律で規制できないのなら、しかも業界内での自浄作用も働かないのなら、
法律変えるか超法規的措置とるしかない
当面は被災地等の自治体が有害図書指定で流通や露出を抑制、閣議決定で全国展開、そんで法律改正か新法
違法スレスレのモラル違反が横行したら必然的にそうなるしかない 裕子がマスコミに抱いている怨みは、「注目されまくってうんざりさせられたこと」じゃなくて
「どんなに見て見てアピールしてもガン無視されたこと」だったのか
それだから大被害にあってマスコミから注目されそれを嫌悪罵倒する人物を造形して溜飲を下げてるのか 925 無名草子さん [] 2018/07/16(月) 09:38:01.94
宮殿では朝食の時間を迎えており、メイド達が次々と豪華な料理を運び出していた。
それは朝食とは思えないほどの豪華さで、一般市民がこの料理を見たらこれが本当に朝食か?と目を仰天させるに違いない。これだけで一般市民との差は歴然と離れており、王様が毎日どのようにして暮らしているかはこの朝食だけでも想像がついてしまう。
なおも料理は運び込まれていく。
王様の目の前に全ての料理が出そろった。豪華で目を見張るほどの大きなテーブル。目の前には全てが金で作られているナイフやフォーク。そして、背もたれが必要以上に天井へと伸びている豪華なイス。全てが”豪華”これ以上の単語が見当たらない程、豪華であった。
932 無名草子さん [sage] 2018/07/16(月) 09:54:26.34
>>925
まさに言葉に宿る「力」が尋常ではない。これは本物の小説である。
作者は実は王様の朝食を見てはいないのだ。しかし、それでも彼はこの小説を書いたのだし、書けたのだ。
書く必要があったのだ。このことはよくよく考えてみるにたることだと思う。これは才能の問題ではない。
なぜ書くのか、何を書くのか、というのっぴきならない問題なのだ。小説を書くことの必然性の問題なのだ。
ワロタw >>89
それしかない。だから今は幸福の絶頂、辞退などするわけない >>78
相続とか保険とか遺族年金とか弔慰金とか
被災者の手記なんかよりよっぽど簡単に調べられて
資料ざっくざくだろうに
この作者ほんとに32歳なんだろうか 講談社の手のひら返し、
あの逆切れコメント出した編集部からの訂正ないまま、
ここに至る経緯説明が欠けていることにより、
ひたすら謝って事態の収束図ろうとしているとしか思えません。
告知
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・・・大きな示唆を受けたものです
・・・執筆の上でなくてはならないものでした。
金菱清氏及び関係各位にお詫び申し上げます。主要参考文献として未 表示だった上記書籍の編者著者と関係者、東日本大震災において被災された方々、被 災地で御尽力された方々に対して、重ねてお詫び申し上げます。
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作品根幹に誤謬あったことから「受賞取り消し」などというつもりはないのでしょう。
これを群像新人賞として末永く遇していくつもりなんでしょうね。 >>68
眉尻を下げる、とか眉を落とすとかと間違えてるのかな? >>87
何が受賞作になろうとも文芸春秋不買運動しましょう。
芥川賞受賞作ボイコットしましょう!
よしんば「美しい顔」が刊行されても
ゆめゆめ面白半分に手を伸ばしたらダメですよ。 >>94
愁眉を開くの反対語として誤使用しているのかも。 >>90
まさに言葉に宿る「力」が尋常ではない。これは本物の評論である。
作者は実は課題の小説を読んではいないのだ。しかし、それでも彼はこの評論を書いたのだし、書けたのだ。
書く必要があったのだ。このことはよくよく考えてみるにたることだと思う。これは才能の問題ではない。
なぜ評論を書くのか、何を書くのか、というのっぴきならない問題なのだ。評論を書くことの必然性の問題なのだ。 この作品を読んでいない人向けに3行で作品内容をまとめてあげる
テレビカメラの前でかわいそうな被災者を演じてたかわいい女子高生がいます
女子高生はテレビカメラに映る自分の顔を「美しい顔」だと思っていました
このクソ生意気な態度を「奥さん」に叱られることで女子高生の心は揺れ動くのです >>97
まさに言葉に宿る「力」が尋常ではない。これは本物の5ちゃんカキコである。
書き込み者は実は佐々木敦の評論を読んではいないのだ。しかし、それでも彼はこのカキコを書いたのだし、書けたのだ。
書く必要があったのだ。このことはよくよく考えてみるにたることだと思う。これは才能の問題ではない。
なぜカキコするのか、何をカキコするのか、というのっぴきならない問題なのだ。5ちゃんにカキコすることの必然性の問題なのだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています