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神津島の話を簡単に

稲川が学生時代、友人と神津島に行った。
山道を歩いていたら、地面の下に車が埋まっているのを見つけた。
旅館に入り、友人と後で肝試ししようと話しながら夕食を食べてどんちゃん騒ぎした。
稲川は肝試しのことを思い出し、友人を脅かしてやろうと一人山道へ向かった。
途中野生の茶畑を見つけたので、隠れて待っていたら大勢の人が来る気配がした。
大声を出しながら飛び出したら、そこには誰もいなかった。
呆然と立っていると、山道の向こうに白い人影が浮かんでいる。よく見ると白い着物を
きた女性だった。
驚いて林の中に飛び込んで走ったら、墓があった。墓石に紅白のひもがくくりつけられて
いた。
旅館のおかみに体験を語ると、あの山道はかつては舗装されて自動車も通る道だったが、
夜通ると白い着物の女性に手招きされ、事故を起こすそうだ。地面の下の車はそのときに
事故を起こした車だった。林の中の墓は事故で亡くなった人の墓だった。