亦その次に連なるは、以前は武家の中小姓
故主のために切り取りも 鈍き刃の腰越えや
砥上ヶ原に身の錆を研ぎ直しても、抜きかねる
盗み心の深みどり、柳の都谷七郷
花水橋の切り取りから
今牛若と名も高く、忍ぶ姿も人の目に
月影ケ谷、神輿ケ獄、今日ぞ命の明け方に
消ゆる間近き星月夜、その名も赤星十三郎