>>741
そうなんですか? 本当に理不尽なのは「利他」をモットーとする稲盛イズムでは無いと思いますが、
しかし、ただ甘いような事もしないので、この境界は難しかったりします。

稲盛さんの話で、
京セラが昔、松下の下請けをしていた頃、やはりとても厳しい値下げ要請を受けて非常に苦労したと。
それこそ決算書を持ってこさせて、「まだここが削れるだろう」とか、そういう事までやられたそうです。
結局、「言い値でやるので、あとはこちらで自由にやらせて欲しい」と言って、安い価格でも高い利益率を作れるように努力したのですが、
それはそれとして、松下が注文をくれるから会社がやっていけるのだと、とても感謝していたそうです。

ある時、松下の下請け企業の集まりに行ってみると、どの会社も
「松下の血も涙も無い値引き要請で、生きた心地がしない」と口々に愚痴を言っていたそうです。
しかし、何年かするとそういう会社はほとんどが消えていった。
京セラは松下の厳しい値下げ要請に耐えうる体制を作れたので非常に鍛えられて、その後のアメリカ進出でも大変な成功を収める事が出来たと。

こういう話があるので、難しいところですね・・・。