『虚無への供物』中井英夫 五色不動縁起
トリックが主題じゃないってのは分かるけど
紅司の死の真相は結構ガッカリしたような だってこれミステリじゃないもの
そうやってどんなトリックで人を殺したのか?!
なんてふうにワクワクしながら殺人小説を読んでる読者を、
批判する小説だもの 稀代の大量殺人者か?と思わせておいて実は…ていうね
そこでwktkしちゃったら作者の術中にハマっちゃてるんだろうな >>5
リアルだと婦女暴行殺人事件なんかも一例だな。
被害者の名前と顔写真が全国に晒されて、残された家族はいたたまれないだろう。
とくにねらーは容赦ないもんな。
フィクションとしての推理小説が好きなのはいいが
現実の事件にまで面白半分の推理小説的な関心の持ち方をすることへの批判じゃないかな。
作者の近辺にも、そんな不謹慎な手合がいたから苦々しく思っていたのかもしれない。 この板にもたまにそういうスレが現れるが不愉快極まりない。
不謹慎もさることながら、見当違いなこと言って自己満足に浸っているあたりが
この板的にはちょっと、ということもあるかもしれない。 「明日は我が身」とも言うしな。
テレビのニュース見て傍観者でいられるうちはいいけど、
今の世の中、いつ当事者側に立つかわからん。
被害者であれ、加害者であれ。
一歩間違うと自分もああなっていたかも知れない、と思う時もあるもんな。 色々な読み方ができて、味わいが深いのは
この作品が単なる謎解きミステリーなんてレベルをはるかに超越してるからでもある。 >>11
その通りなんだよな
だから、比較的ドグラマグラや黒死館より分かり易いとは思うが
100パーセント理解となると、ほぼ不可能な気がする 「宿題」または「宿題マン」とは
ネタバレ&住人罵倒&コピペやAA連投荒らしの常習者「書斎魔神」の別名なので
スルーでよろしくお願いします。 お前の突っ込みさえなければ、このスレは
少なくとも7日間は荒れていなかったんだけどな。 仕方ない、カモメが飛ぶ前の俺の最後のカキコミでも残しておくよ。
別に何の意味もないけどw
[233]名無しのオプ[sage] 2010/09/07(火) 19:21:28 ID:ftlD7i+c
AAS
俺も久しぶりに読んでみようかな。
たまたまスレ覗いたら、登場人物が懐かしい知己のように思えてきた。
本棚の片隅の講談社文庫@580の背文字が黄色くくすんでいる。 まあ、虚無はさ、実際の殺人事件をゲームのように推理する登場人物や読者を批判してるってのは分かるよ
でも、楽しく読めちゃうんだよなあ
俺は中井秀夫にぶん殴られてしまうタイプだな 結局一人増えた焼死体の謎は分からなかったぜ
どこか読み飛ばしたんだろうか >>17
あれは実は牟礼田だって評論を見たな
オレもさっぱりだわ 創元リイブラリの全集、コンプリート記念眞紀子。
虚無、15年振りくらいで再読中。やっとゴム毬が出てきたよ。 テーマがテーマとはいえ放りっぱなしの謎はやっぱ気になるねぇ
悶々としてると作者に怒られちゃいそうだけど >>19
おめ
創元社の値段いいけどカバーがあれだから扱いに困る
せめて、もう少し頑丈な紙にならなかったものかね 焼死といえば「爺や」が最期を遂げた精神病院の火事は実際に起こった火災事故がモデルになっていて、
そこには小説にあるように宏大な薔薇園もあった。
この精神病院の薔薇園には、中井英夫はかなりインスピレーションをかき立てられたようで、
『幻想博物館』にも出したりしてるね。 時代のせいもあるんだろうが弱者の多くが為すすべなく死んでいかざるを得ないのは悲しいね
あの犯人のような気持ちになった人もいたかもしれない 気持ちだけなら誰もが殺人鬼
いままで何人殺してきた?
「こいつ、死ね」と思うこと十本の指じゃ足らず >>24
ほんとは犯人なんていなかったんでしょう? 『蒼白者の行進』は完結させてほしかったけど、話がゴチャゴチャ広がり過ぎて
連載していた雑誌が潰れてなくても収拾つけられなくなっていたかもしれない。 >>29
仮に完結出来たとしても、あんまり綺麗なオチにはならなかったかも
元々、完成させる気もなかったみたいだけど
ただ、中井が本気出したら名作になり得た可能性は否めない 中井英夫作品は男色嗜好は当然でも、兄×妹モチーフもけっこう出てくるけど、これの意味するところは?
「炎色反応」の、兄と性的な遊びをしたり兄の男色手記を盗み読みしたりする美少女は何? 果たして12月10日に虚無を読んだ奴はこの中に何人居たのか 12月10日って俺の誕生日だ。
虚無、読まなかったけど。 この小説、作者が前に出すぎだな。
作者が登場人物より目立ってはダメだろ。 亜利夫や藍司はアレだが鴻巣玄次ってネーミングは抜群にいいと思う。
存在感バリバリ。 自分でも説明つかないことなんだけど、この本(講談社文庫版)に登場する事件の部屋の見取り図がなんか薄気味悪かった
今まで読んできた他の作品の挿入図にはなんも感じなかったんだけどな
こんなこと感じるの俺だけだと思うけど >>49
うーん。見取り図の死体が某人間じゃないからとか?
今までミステリ読んできたけどあんまり死体がリアルタッチってないような…… 古い図面を何回も複写を繰り返した荒れてかすれたタッチになってるのが
陰気な感じを起こさせるんじゃないのかね。 「人形たちの夜」を読んだ
虚無の他この人の本読んで無かったから衝撃を受けたわ
ミステリとは違う所に着地する話だけど、その収集のさせ方や「秋」の暗号解きとかはやっぱ本格ミステリ的だね >>50-51
サンクス
きわめて漠然としたバレを聞いていたからかも知れない
事件現場を覗き込むような、
壁の厚みが描かれていたのも気になった
最後まで読むと全く自分の勘違いだったと知ることになるんだけど
それでも読んでる最中は薄気味悪かったな
バレに関わるのでこれ以上詳しくは書けない 巨大な災害が起きた時のやり場のない怒りと哀しみ
説明出来ない、理解出来ない、呑み込めない暗黒のようなもの
それを感じる時、いつもこの小説を思い出してしまう 過去ログ見たらびっくりするぐらい盛況だな
今の過疎ぶりが冗談みたい
あの時の住人はどこへやら 2ちゃん自体が寂れた
こういうのを読むような層は今はFacebookにでも行ってるよ >>54
おれは今回の災害&人災で、この小説が酷く小さなものとなったな
現在進行中の犯罪の巨大さに、将来どんな収拾が着くのかと思うと慄然とする
リアルで国家というものが理解不能な存在として自分の前に立ちはだかっているのを感じる
3・11以降、戦争でもないのに国民全体が事件の当事者になってしまったようだ 虚無読んだ〜
洗濯機の中に小さい人が隠れてたとか言う推理を聞いた久生が憐れむような声で却下するところの
やり取りがかわいい
それと藍ちゃんと久生がお気に入りという三島由紀夫に萌え
後半はちょっと情報量多すぎてよくわからんかった 津波の犠牲者死者行方不明者2万数千人のことなど忘れたように原発論争に耽っている世情が
洞爺丸事件を忘れたいがため倒錯世界にのめり込んでいった兄弟に被る。 利権のために今までさんざん原発推進に血道を上げてきたどこぞの政党が
今では野党ヅラして復興対策の妨害をしまくっているのも、
そういう風に思えば納得できないこともない。 枝分かれして薄まって、小説方面には主要水脈は残ってないかもしれんな 幻想小説なら赤江瀑が妥当だけど全く若くはないしな
ミステリーもそんなに毒気のある作家がいない
叙述トリックだとか無駄な蘊蓄をだらだら書けばそうなると勘違いしている
若い作家は大勢いるし、それはそれで悪くないと思う作品も多いのだが、
それをもって水脈と言えるのかとか、>>67の言う通りどれが「主要」
なのかいい切れないというところが現状なんだろうな。
余程斬新なのが出てこない限り、ほぼ終了していると見て良いだろう。 結局これって、「犯人」とされたあの人、何もしてなかったってことなんじゃないでしょうか?
あの人の気持ち
あんたら(=読者である我々も含む)がそんなにも殺人事件を欲し、犯人を欲するのなら、
お望みどおり自分が犯人になってやるよ
で、ああいう演技をしたと
怒りと皮肉
だからアンチミステリ 1957年1月2日
一昨年のはじめから、己は長い奇妙な物語を書きあげようと試み、
何度もその巨大な城に向って突撃した。しかし城は全くびくともしなかった。
何千枚という反古紙が堆積し、そのためのノートや参考書ばかりが重ねられ、
物語はまだただの一行も出来上がってはいない。
頭の中では、登場人物も話の筋も、どんな細部にも亘って完成しているのに、
<虚無への供物>という題まで出来上がっているのに。
もう一度、空しいその捧げもののあらすじを記してみよう。
話は浅草の片はずれに黄薔薇を飾ったゲイ・バア“あらぶ”で、昭和二十九年の末、
忘年パーティがひらかれるところから始まっている。
ヒロちゃんというそこのボーイが踊る少年サロメが、すべてのプロロオグなのだ。
その時、それを見ていたのは、狂言廻しの役をつとめる光田亜利夫、その友人の矢島某、
それから、この物語の前半まで探偵役の藤木田という老人である。
読者はたちまち氷沼という旧家に案内される。
亜利夫と矢島の友人である氷沼蒼司がそこの若い当主で、弟の紅司、従兄弟の藍司、
伯父の橙二郎、その子緑司、爺や、そして大阪弁の肥った男、花房皓吉などが次々登場する。
しかも物語は、現在生きているそれらの人々ばかりでなく、
死に絶えた人々も大きく関係しているのだ。洞爺丸で死んだ蒼司と藍司の父母四人、
函館大火で死んだ祖父、さらに明治のはじめ北海道でアイヌの怨みを深く買った曽祖父、
伯母の朱実、その子黄司、彼らは宝石商だった祖父の考えでみんな色彩に関係のある名前をしている。
大体、もうそこまでで話が混乱しすぎて、手につかない。
作者が手に負えないのだから、むろん読者に話の筋がのみこめるわけがないのである。
が、しかし―― 十二月の一夜、目白の家で弟の氷沼紅司が心臓麻痺で死ぬ。
鍵をかけた浴室の中で、むろん他殺など考えられもしない。
しかし、藤木田老の提案で、仮にこれを「氷沼家殺人事件」として、
亜利夫、矢島、藍ちゃん、藤木田の四人で銘々に殺人のトリックを考えると、
四人四様の方法を考え出し、そしてそれは全部正しいとしか思えない事件が次々に起こってくる。
しかしとにかくその時は、犯人は伯父の橙二郎に違いないという推論が下され、
それを目標に探偵を進め、皆で麻雀をしているときに、今度は橙二郎が死んでしまう。
やはり厳重な密室でのガスの事故死としか考えられない。
そして意外にも犯人は藤木田老と亜利夫という客観的証拠が出るけれども、
そんなことはあり得ない話で、やはり皆で厳重に推理を進めてゆくと、
紅司とへんな関係にあった九鬼玄次という不良が犯人として推定される。
しかし、その九鬼某は、今度は青酸カリで自殺をとげる。
密室の中で、花房と対談している間のことで、花房は疑わしいが何ひとつ証拠を残さない。
そして四番目に藍ちゃんが殺されかけ花房が殺され、
犯人はその場から逃げ出したヒロちゃんこと黄司に間違いないのだが、
彼もまたその場で自殺する。これも密室の中である。しかし真犯人は別にいた。
推理の末、矢島は藍ちゃんを犯人に推理する。
そしてその時ふらんすから帰ってきた友人杉原某は、
蒼司が第一の紅司殺し以来の犯人である旨を暴く。
その動機、それがここ二年間、己の書きたくてたまらないことなのだが、
――そして以上は洞爺丸から紫雲丸まで、全部実際の出来事とからみ合って起るので、
そうした調べも実は、残る限なく出来上がっているのだ。
しかし何が不足しているのか、己にはこれを原稿紙の上に実現してゆく力がない。
もうほんとに、涙の出るくらいあがいて、全身を傾けて試みたけれど、やはり、虚無への供物だった。
そういいながら、まだもう一度、やってみようという気はしている。
五色不動と五色の薔薇とのからみ合った、異様なこの物語は、たとえ何千枚になっても、
ライフワークとして取り組むほかはない。だが、ほんとうに、何が欠けているのだろう。
この物語に光を与え、生命を与える何がないのだろう己には。 1962年7月31日
時間は夜の九時十五分を廻って、二十分に近い。
私の生涯を賭け、すべてを投じた小説はあっさり没になったのであろう。
しらせの電話はついに鳴らなかった。五百六十余枚。二度と書くこともない、
さらにまた永久に未完のまま土に朽ちるべきその物語のために、ひとりで苦い祝杯をあげよう。
他の人ならば、また、ということもあり、何度でも別の長篇を書きあげる筆力を持っていよう。
しかし、ぼくは生涯これしか書けず、この一作にまる七年の歳月を費やした。ぼくの夢や希いは、
それほどお粗末なものではなかった筈だが、と、愚痴をこぼさずにはいられぬ、どころか、
泣いても泣ききれぬ、みじめさだ。
これから死ぬまで、俺の住むべき獄。
汚辱と悔恨にみちた獄。それは、世の常の生き方、考え方へ挑戦しようとした者の、
当然受けなければならない掟だと認めるほかはない。
8月1日
乱歩賞は他の二篇に決った。かりに二篇へ授賞ということになれば、もう必ず、
とひそかに考えていたおれの自信に、激しい飛沫のような嘲笑を叩きつけて、
その「機会」は遠くに走り去っていった。いちばん、みじめな朝。
他の一篇に敗れたのならば、まだしも。救いがたい灰いろの雲が、ひたひたとおれを包む。
おれの小説の欠点。
一、未完なこと。終ったのか終らないのか判らない。でもそれは、前篇だけだって、
充分に可能性を買われるだろうと信じていた。
二、イヤらしいこと。そりゃそうだ。もともと一件たちの雑誌に、性描写を主に出したものの焼き直しで、
おれ自身、スキャンダル覚悟の上だった。
――それにしてもたぶん選者たちからは、思いきった罵言が浴せられたかと思うと、
身がすくむ。これまで、ここぞと思う賭に外れたこともなければ、
こうまで自信に嘲罵を浴せられたこともなかった。
何という朝だろう。雀の鳴く、明るい夏の朝に、おれはただこれから死ぬまでの、
長い長い道中を思い浮べるだけなのだ。
むすうの泡つぶのような声が、あちらこちらで何かいっている。
私を笑っているのだろう。 8月5日(日)
そこに私が描こうとしたのは、すべての倫理、すべての生活感情を裏返した、完全な陰の世界であった。
ふだん見慣れた白黒の陰翳が、そのまま裏返しとなって、ふしぎな美しさを、
異様な現実感を醸し出すその手法は、すでに映画やテレビではふんだんに用いられているけれども、
小説ではアンチ・ロマンの一群の作でさえ、なお果し得てはいない。
私はそれに成功し、そのために拒否された。私の小説は、夏の薔薇のように沈黙し、
丈長い茎を風にそよがせているばかりだ。
(略)
8月19日(日)
前の日記から二週間、やはり玉ばかり突いていた。
文章を書くのも二週間ぶりという汗臭い体の男。
(略)
この日記からだけでも、自分の精神の荒廃、思いやられるほど。
(略)
9月14日(金)
死んだ母の誕生日、十六夜の月冴えて、薔薇がまた赤い茎と葉をのばしはじめて、――
きのう、「宝石」十月号を買って、乱歩の“虚無”評を読んだ。
これだけいって貰えれば本望かもしれない。早く後篇を書きあげて、乱歩に読んで貰いたい。
ただ彼を喜ばせ楽しませるためにだけでも書きたいと思うほど。それでいて、
この日記のはじめに記した決意はどこへやら、この夏、ただひたすらビルヤード通いで終えた。
根性がないんだ。思い切り尻でも蹴とばしてやりたいほど、甘えん坊なんだ。
乱歩に少しほめられて、やっと、じゃ少し書こうかなんて考えてる、そんなことで「作品」が出来るもんか。
でも、ひとつ。嬉しいような、くすぐったいような気持になったのが、乱歩も第一にほめ、
それから木々高太郎も“稀有の文体”といっている、おれの文章のことだ。
おれに文体があるのだろうか、思い惑って、このためにも作家の資格がないと信じていたのに。
みっともないから、この頁、破って棄てたいくらい。
(略) 拝啓 突然ながら御便り申上げます。小生、別便にてお送り申上げました『虚無への供物』の作者で、
塔晶夫と申します。お送りしましたのは推理小説の形式を借りた奇妙な長篇で、
洞爺丸のある遺族についての物語ですが、たぶん終り近くまでは、
遺族の苦しみ、悩みに少しも触れていない、むしろ不愉快な話と思われ、
何のためにこんなものを送ってきたのかといぶかしがられるかも知れません。
そして確かに、こうして本をお送りすることじたい、小生の感傷にすぎないのかも知れませんけれども、
ただ気持としては、どうしてもこの本を、寛、珠子御両氏の霊前に供えたいという思いが抑えられないでおります。
というのは、あの一年後に出ました遺族写真集(遭難追悼集)を買い求め、
頁を繰ってゆきますうちにあの御二方の御写真を見たときから、
何でこれほどまでに幸福そうな、晴れやかな未来を持つ人までが、
あんな無意味な事故で死ななければならないだろうと、そればかりを考えるようになりましたからです。
肩を寄せ合って、寛さんのほうが多少甘えたように、珠子さんのほうがしっかり者のように、
それでいて何とも微笑ましい人間らしさのあふれたあの写真のために、
小生はこの小説を書いたという気持なのです。
しかし、気持ばかり持っていても、それが生かされていなければそんなものは価値がありません。
ですから、もしこの小説を順を追っておしまいまで読んで下さって、
それでもやっぱり違うと御考えでしたら、どうかすぐ焼き棄てて下さいませんか。
またもし、少しでも空しい死者への空しい花束の意味があるとお思いでしたら、
右に添えました紙片を挟んで御霊前にお供え下さい。お願い致します。
(本当は遺族の方どなたにもというのが当然なのかも知れませんが、
それも出来ませんので、菊川さんにだけは別にお送りしました)
1964年3月15日 塔 晶夫
再追伸 いまはもう静かな眠りに就かれ、
残された方々も漸く心安らかに落ちつかれようとされている時なのだと思い返しますと、
こうしていまさららしくお騒がせ致し、哀しい思い出をことさらにかき立てる行為はためらわれてならず、
よほどやめようかと惑いましたが、あえてお送り致します。突飛なことをいきなりに申し上げて、
本当に申訳ありません。おゆるし下さい。 とらんぷ譚の、悪夢の骨牌と真珠母の匣を先に買っちゃったんだけど、
幻想博物館から読まないとまずいですか? >>80
4冊とも全部別の話だからOK。
ただし1冊1冊は初めから順に読まないと駄目。 待てど暮らせど東京創元社がアドニス版虚無を収録した中井英夫全集補遺を出してくれない
不況が憎い >>83
不況だけが問題なのかという気もする。
アドニスとBについてはもっと知りたいが。 虚無への供物はたぶん古典ミステリを知らなければ退屈、冗長と感じるのでは あんなに夢中になって読んだミステリはなかったな個人的には 虚無ってアンチミステリーの看板がないほうがいいと思うんだけどなあ
著者本人が公言してるのだから仕方ないけど 看板だろうが本人が公言しようがしまいが
ありゃ客観的に見てもアンチミステリーだろ
まあ「アンチミステリー」という言葉で表現するかどうかはわからないが ああ、そうじゃなくて。
アンチミステリーって前情報はこれから読もうって人には伏せたほうがいいって意味 主旨は了解だが、バレてもあまり差し支えないような気がするなあ
叙述を叙述というほどは悪質では無い気がする 三大奇書と云う看板自体がもはやアンチミステリの代名詞みたいになっているから
伏せるのはもはや不可能でしょう でも三大奇書それぞれ
ミステリに対しどうアンチなのかの方向性がそれぞれ違ってるんだよな 藤木田老人がキャラ立ちしている。
「ユーの…」こんな老人実際にはいそうもないんだが。
おそ松君のイヤミみたいだ。 虚無はサブカルチャー(心理、風俗、世相の描写)として
面白い。だから何度も読める。
ただあまり素直に読みすぎるとニヒリズムにはまる。 三大奇書の読後感・印象を比較するとどんな感じ?
それぞれ全然方向性が違うらしいが 聞いてどうするのかな?
まずは先入観なしで自分で体験してみようよ。 難易度的に虚無、ドグマグは同じくらい
黒死館はちょっと別格
以上 風俗小説としての『虚無への供物』は昭和20年代を題材にしたものだが、
『蒼白者の行進』は結局完成させられなかった、昭和40年代を題材にした風俗小説といえる。
連載誌が休刊したのもあるし、話もグチャグチャになってまとめられなくなっていた。 >>103
「とにかく最後まで読んだ」という達成感なら黒死館だな アドニス版って、以前に「小説推理」に採録されたもので全部ですか?
あの続きってないの? あるのかも知れないけど、雑誌も原稿も残ってないんだろう。 アドニスなら全巻購入しました、と提供してくれる本人も遺族もいないだろうし。 雑誌が残っているうちに薔薇族あたりで
載せとけばよかったのにな。 塔晶夫の虚無〜〜ってだいぶ前復刻されたよね?あれってまだ販売されてんの? >>106
遅くなったけどヤフオクで掲載されてるアドニスが出品されてるの見たわ
確か4万だか8万だか「虚無」の初版より高い値段で落とされたと思う
然るべき人が落札しててくれたら、望みはあるかもな 虚無読み終わった
チャカポコと違って読みやすいし、普通に面白いな
久生ちょっと黙ってろとは何度も思ったけど 久生は作者投影キャラなんだっけ。
ホモだった中井英夫が自らを女として描いた。 ミステリ歴ウン十年ではじめて「虚無」借りてきたよ。
ところでこれハードカバーとか文庫とかいろんな版があるけど
何版がオススメとかあるんですか。 入手しやすいのは講談社文庫の新装版(上下分冊)かな 古い講談社文庫版ならブックオフ105円でも見つけられるぞ
あの滑車についての式っていうか理論は正しいのですかK? あれは式自体が間違ってるんだけど
特に指摘する人がいなかったのかずっと訂正もされず
載せ続けられ、もう中井英夫も亡くなっちゃったから
直す機会を逸したね。 >>113
同意
すっごい読みやすいと思うコレ
キャラ立ちまくってるし 黒死館「三大奇書の仲間なので、ぜひ私も読んでね!」 読みやすいけど長い
まあ最近のミステリーの長いのに比べると読んで良かった感は高いが 中井英夫は乱歩の後継者ではある、気がする
乱歩の変なところ、普通は真似しない部分、を受け継いで洗練させていったらああなってしまった、のかな? 四大奇書はたまたま書物がモチーフになっている面がある
というだけであって、書物をテーマにしたミステリー奇書だといっているわけではないよ。
『ビブリオ古書堂』は別に奇書じゃない。 「虚無への供物」だいぶ前にドラマ化されたが
かなり端折って改変されてたんで、原作に忠実なのをもう一回ドラマ化しないかな。
3時間ぐらいの映画でもいい。 一年前に購入して、面白かったので3回読んだ。
この小説は1954年から1955年において分別のある大人はすべて犯人の資格が
あるというところがキモであるとおもった。この世代はほぼ戦前世代で一部戦中派の
日本人のことである。
彼らが確信的犯罪者であるのは彼ら自身が知っている。
なぜ日本人は戦ったのか?真実や現実やアメリカ史観や三国の思惑とは別に、
アジアの開放や人種差別の撤廃や大東亜共栄圏のために戦った大義名分を、
そのために死んでいった同胞を盟友をあっさり裏切り彼らを悪人にし、アメリカに
こびへつらい生きながらっている。とくに戦争でもまったく痛みを伴わなった日本人がおり、
彼らこそより醜く生き残っている。
それはいまでも同じだと思った。笹子トンネル事故の関係者、マスメディアを見て騒ぐ日本人。
震災の原発事故でも同じだ。 今日は黒鳥忌
毎年この時期に虚無を読み返すことにしている ミステリー作家としては『虚無への供物』一作だけの人だったよね。
もちろんそれだけで収まる作家じゃないんだけど。 『虚無への供物』って叙述トリックに入るのかな。
劇中劇風の仕掛けは盛り込まれているものの
地の文にトリックを盛り込んで読者を騙し通すという趣向では貫かれていない。
最後の××こそが犯人というのも観念的な意味であって実際ではないしね。 四大奇書のスレでも書いちゃったけど…
「虚無への供物」を読んでるけど、久生がウザくて読むのがツライ コイツの発言は読み飛ばしたくなる
皆で麻雀する所まで読んだけど、このノリが最後まで続くのでしょうか? ガマンして最後まで読む価値ある? 久生のおしゃべりは最後まであの調子なので
耐えられないほどウザイと思ったらもう読むのをやめた方がいいかも >>137ありがとう
自分には鬼門のようだ、このまま放置しておくわ
ストーリー自体はおもしろいのにな…(´・ω・`) 藍ちゃんはどんな麻雀打つんだろう 蒼兄さんは今で言うデジタル、橙二郎叔父さんは豆ダマ(發はだいみんかんするんだよなw)
晧吉にデカイ手入れたりして裏で着順操作してたのが藤木田さん? 「ねえアリョーシャ、ぼくとサシウマ握らない?アリョーシャが勝ったらぼくのこと好きにしていいよ。そのかわり、ぼくが勝ったらぼくと寝てくれる?」
ってアドニス版の藍ちゃんなら言いそう >>136
久生を嫌悪する人にこそ読んで欲しい作品 真実・事実・現実・史実・常識・正義は人の数だけある。故に「真実は1つ」に執着する者ほど矛盾(煩悩・争い)を体験する/感情自己責任論 さっき読了。
蒼司の叫びで、ちょうど1年前にミステリを読み初めてどっぷりハマっている今の自分がたしなめられたように感じた。
久生はうるさかったが容姿や声を妄想で補正したからハァハァ悶えながら読めた。 読了
読んだ後の虚無感と満足感、相反する属性が奇妙に融合してる 原発の女子トイレで中部電力社員が盗撮か
中部電力浜岡原発の女性用トイレに侵入したとして、静岡県警菊川署は25日、
建造物侵入の疑いで静岡市駿河区用宗5の12の17、中電社員、占野政善容疑者(56)を逮捕した。
「やっていない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は1月25日午後5時ごろ、同県御前崎市の浜岡原発敷地内にある女性用トイレに侵入した疑い。
菊川署によると、占野容疑者は当時、中部電の関連会社に出向し、浜岡原発に日常的に出入りしていた。
社員が女性用トイレにあった小型のビデオカメラを見つけ届けた。同署は盗撮目的だったとみて調べている。
[2013年2月25日14時9分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130225-1090027.html 全集コンプリート記念カキコ
一緒に買った本多さん監修の「凶鳥の黒影」も良かった
ただ、これアンソロジーものとしての完全度は高いかもしれないけど、全員が中井英夫の嫡流とは思えないんだよな 地の文章はともかくセリフの言葉遣いがひどく古くさく感じる。
発表当時はまだあれが標準的な方だったと思うが今の感覚だと不自然に感じてしまう。
特に久生の言葉がわざっとらしい女言葉に感じてしまうので、
久生がムカつくという印象も言葉遣いによるものが大きいかもしれない。 将来、3・11を題材にした新「虚無」とも言えるような作品が現れるのだろうか? 文芸】中井英夫が『虚無への供物』の完成を江戸川乱歩に報告する手紙が初公開
1 : ◆GinGao/Coo @銀河φ ★:2013/10/23(水) 11:10:01.18 ID:???0
中井英夫の乱歩への手紙 初公開
小樽で来月 「虚無への供物」の完成を報告
ミステリー史に残る名作「虚無への供物」の作者、中井英夫(1922〜93年)が
同作の完成を江戸川乱歩に報告する手紙が初公開される。
50年前の手紙で乱歩の遺品の中にあったが、一般にはほとんど存在を知られておらず、
敬愛する大作家に自信作を読んでもらいたい中井の恋文のような思いがにじむ。
11月9日から北海道小樽市の小樽文学館で行われる「没後20年 中井英夫展」で展示される。
64年に講談社から刊行された「虚無――」は、密室殺人事件や推理合戦などを幻想的に描き、日本の推理小説を代表する長編。
中井は塔晶夫の筆名で62年の江戸川乱歩賞に前半の第2章までを応募したが次席止まり。
選考委員の乱歩は高く評価する一方、委員の名前や作品名を織り交ぜた同作を「冗談小説」とも評した。
手紙は塔晶夫名義で、63年2月の日付。同作を完成させた中井は編集者に後編の原稿を渡したことを報告し、
「先生お一人に見ていただければと考えておりました作品(中略)ぜひ御眼通しを」と思いを吐露。
「現実と寸分隙のない形での非現実世界の犯罪を(中略)お眼にかけられるかと」と、自負もつづっている。
中井英夫の助手で文筆家の本多正一さんは「敬愛する作家に対する恋文と同時に挑戦状のような内容だ。
前半を『冗談小説』と読まれてしまい、ぜひ乱歩に完成した作品を読んでほしいという思いが感じられる」と話している。 久生十蘭を敬愛しつつもウザい造形のキャラに久生という名前をつけるあたり、中井ひでちゃんの歪んだ性癖が垣間見える 昔は文学賞の倫理観が緩かったんだな。
審査委員に個人的に接触するなんてダメだろ。 中井の日記はいいよね
特に黒鳥
徳富蘆花 永井荷風 中井英夫で三大日記なんだっけ
蘆花日記には明治初期の銭湯の混浴で十二〜三の町娘が全裸で局所を曝して入ってきたら
刺青の遊び人みたいのが○○茶碗とその局所を囃して 娘が婀娜な仕草でパッと局所を押さえて
愛想笑いをしたとか まだ毛も生えていないガキの頃 親戚の娘が泊まりにきて
その娘にティムポを見せて褒められた上 やさしくこすってもらったとか
エロい話が満載だぜw 中井も最後は同棲していたホモ相手との出会いと材木置き場での初交が日記の最後を飾っている 虚無への供物書いてる頃は久生十蘭のことしらなかったんじゃないっけ?
書いた後に宝石とか新青年とかの雑誌ではまったみたいな話聞いた覚えがあるけど >>159
ナナの名前のひさおは久生十蘭から取ったとのこと >>160 そうだったのか勘違いしてたありがとう
だとしたらほんとに性格ひねくれてんな
だって虚無だと久生ってかまs(ry 今日小樽文学館行ってきたよ
乱歩への手紙とか見て涙出そうになった
孤島の鬼の原稿や挿絵原画もあって
満足して帰ろうとしたら低気圧で運休になって足止めくらってる 滑車の式って間違ってないか?
左右の式でディメンションが完全に違うじゃん。
物理的な意味も不明だし
なんで誰も指摘しないの?すげー気になる。 あれも衒学の一つだから実際にあってるかどうかというのはたいした問題じゃないんだろうな。
難しそうな式が出てきたというあたりに意味がある。 衒学っていうけどこんなの現代の高校物理の基礎レベルじゃん
当時の大衆は物理の基礎的な教養がなかったのか 教養は無かったとしてもそんなこと大仰に言い立てるのは野暮って感覚を
持ってたんだろうね トリック等に矛盾や誤りがあったら批判されるのは当然じゃん
推理小説なめてんの? まあ小栗虫太郎のペダントリーも間違いだらけらしいから
それで許されるのもお約束みたいなものなんだろうな。
この作品が出た昭和30年代は高校進学率も低かったしね。 さすがにペリー来航1853前に算哲がドイツ留学してるのがおかしいのは分かったけどな(スレ違いだが)
虫太郎の場合はディテールの正確さより雰囲気の演出が重要だからミスの指摘は野暮っちゃ野暮だが >>168 虫太郎はあの時代にどうやってあれだけの知識を仕入れたのかが謎
あってる間違ってるはあっても 建築やら魔術やら言語やら範囲が広くて容易なことじゃない 入手方法が謎と言うほど広くも深くもなかろう
外国の百科事典を読める程度の語学力や教養があって
それをああいう形で披露するだけの志向があれば 小栗は神田出身だしな、神保町で古書漁りとかしてたかもねw 小栗虫太郎は狭い下宿かなんかに住んでて蔵書も特に持ってなかったらしいけど 金持ちのぼっちゃんじゃなかったけ?
いい語学の先生から知識を仕入れたらしいけど >>173
確か小栗のお子さんにあたる人が父親はお金が入ってもすぐに本に使うって書いてたような
っていうかここ、中井英夫スレだぜw最近目新しい話題も無いから仕方ないけど
虚無への供物でモデルになった人物も赤江瀑とかどんどん死んでいくし
もう、あの時代は過去のものになるのかね…… 私にはどうしても「虚無への供物」の動機というものが理解できない。
さっぱりわからない。精神病者の戯言かなにかのようにしか思えない。
それと前に虚無への供物の熱狂的支持者のサイトに行ってみると
「横溝の獄門島は動機が薄いという欠点があるので日本ミステリナンバーワンなどでは決してない。
ナンバーワンはやはり虚無だろう」
とか書いてあったんだが・・・
「動機が薄い」のは許されないが
「理解が難しい動機」「意味不明の動機」だったら良いんだろうか?
誰か答えてくれ。頼む。 >大阪府三島郡島本町の小学校や中学校は、暴力イジメ学校や。
島本町の学校でいじめ・暴力・脅迫・恐喝などを受け続けて廃人になってしもうた僕が言うんやから、
まちがいないで。僕のほかにも、イジメが原因で精神病になったりひきこもりになったりした子が何人もおる。
教師も校長も、暴力やいじめがあっても見て見ぬフリ。イジメに加担する教師すらおった。
誰かがイジメを苦にして自殺しても、「本校にイジメはなかった」と言うて逃げるんやろうなあ。
島本町の学校の関係者は、僕を捜し出して口封じをするな
>島本町って町は、暴力といじめと口裏合せと口封じの町なんだな
子供の時に受けた酷いイジメの体験は、一生癒えない傷になるなあ >>177
こればかりは救ってあげられないな
「書いてあるじゃん」としか言えない
観念的たから人によって瞬時には分かりにくくても、じわじわ理解できそうに思うのだが イラストレーターで収入が少ないからと30代後半で漫画家になろうとする、ひきこもりのバカ発見。
足立区に住んでいるそうだ
http://inumenken.blog.jp/archives/7002197.html この小説を読んでいれば、氷水を頭からかぶる危険性がわかるだろうに。 兄は湖の性で弟は火山の性。
初めて読んだ時、何と美しい喩えだと思い、
兄でも弟でもなくアリョーシャに惚れましたわ 神保町で写真展にミステリ資料館でもイベントあるんだっけ 毎年12月10日に書き込もうと思ってても忘れちゃうんだよね 久々に昨日、12月10日から読み始めた
やっぱり冬に読みたくなりますね この作品は最初の事件が起きて話が動き出すまでまでちょっと退屈だよね。
昔、読もうと思って何度か挫折したことがある。
話の世界に入っちゃえばあとはすいすい行くんだけど。 >>189のレス見て忘れないように気をつけようと思ってたが次の日にはもう忘れてた 案外そういうもんですよね
ちびちび読み返して、ちょうど紅司が風呂に入ったところだ 途中までしか読んでないけど、中井節全開でよかったなあ
あと、表紙の中井邸の写真のひっそりした感じが良い
物持ちのいい人だったらしいし、まだまだ未発表作ありそうだからアドニス含め出版して欲しい
ので、お前ら手伝ってください GW利用して本の整理してたら蒼白者の行進とケンタウロスの嘆きがなくなってる…orz 虚無への供物読み終わったけれど、微妙。
見物衆こそが氷沼家殺人事件の真犯人ともいえる、という結末は面白かった。
だけど、その見物衆という化け物に挑戦するとか言うわけ分からん理由でトウジロウを殺すとか、頭おかしい。
ムレタがトウジロウを殺させてもいいんじゃないかとかラストの方で言ってけれど、蒼司一人の自分勝手な考えのために殺人を容認するとか意味不明。
真犯人のソウジって結局、被害者面をして殺人を犯し、部外者の目がそうさせたんだと言って責任転嫁をして逃げただけだろ。
それをもっともらしく本の中で正当化してる作者が気持ち悪い Twitter民が虚無に対して「登場人物多くてこんがらがる」って呟いていたけど、そこまで多くないよな
これくらいでこんがらがってちゃクイーンも京極も読めんだろと 虚無の登場人物
アリョーシャ
藍ちゃん
久生
藤木田老
蒼司
紅司
橙司
爺や
八田
鴻巣玄次
多少多いのかもしれないけど、被るようなキャラはいないし
別に分りにくいってことはないだろう
女は一人しか出ないし 〜司が多くてこんがらがるとか?
それか単に物語が理解できてないだけでは 星新一って世界観が共通してる話もあるんだな
マイ国家の儀式とありふれた手法のあの星なんかは完全に同じだろ テレビドラマ「虚無への供物」見たひといないかな?(20年近く前)
仲村とおる、北村何とか、広田レオナの夫とか出ていた記憶があるが
あれがDVD化したらいいのにと思っている。
ガイシュツの場合スマソ 講談社文庫「虚無への供物」、今新装版で上下巻でわかれてるのを1冊にした
決定版が講談社文庫化するらしい。 >>220
新装版前はもとから一冊だったってのになにがやりたいんだ講談社は >>219 創元ライブラリの中井英夫全集12巻の巻末に付録として
プロデューサーだった人がドラマ化する経緯やエピソードなどを寄稿してますよ 鴻巣玄次のエピソード(事件)こそが中井英夫が一番書きたかったところで
虚無の他の部分はその引き立て役だったのではないかと、今は考えている 24日14:00、東京古書会館で中井英夫をテーマに、歌人、尾崎左永子さんが講演会
「戦後短歌と中井英夫」
尾崎左永子さんは奈々村久生のモデル。
戦後短歌史にかかわった中井の人物像や、その仕事と交流の様子などを語る。
会費、1000円。先着80人。
申し込みは同会館 TEL03-3293-0161 (10:00〜18:00)へ。
21日、毎日新聞夕刊文化面より 深水黎一郎『最後のトリック』が究極のトリックとして読者が犯人というのを謳っているが
『虚無』も観念的とは言え読者が犯人なんじゃないの 尾崎さんは佐藤という人の弟子で源氏物語の研究家でもある
才色兼美の見本みたいな人だね >>219
北村和夫は杉村春子の側近だった男だと
どっかのスレで見た 側近と言うと小物みたいだが、杉村より若いだけで文学座の重鎮だよ。 あら、そっちなのね?
まだまだ読み込みが足りないみたい・・・ >>234
SNSで話題にしてる人がいるみたいだよ
前は2ちゃんの方が賑わっていたのに、不思議な現象だね
あの頃の人たちはどこに行っちゃったんだろう >>236
そう言えばそんな小説もあったねえ
紅司のモデルの赤江瀑も亡くなっちゃったし、健在なのは久生のモデルの尾崎さんくらいなものか オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員が事件の起こる半年前より後に越して来た人達だった。
そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋(もぐりの馬券売り場)を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及は止まった。
それで勢いの付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界にばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権に引き入れた。
ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無い頃だったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。 新装版の上巻を読み終わったとこだけどまだここに来るのは早いかなー 124 名無しさん@涙目です。(東京都) [US] sage 2019/02/28(木) 18:08:41.59 ID:StNPa4mn0
まさか中井英夫のオヤジさんの名前をここで見ることになろうとは。 >>229
つべにNHKの薔薇の殺意〜虚無への供物来てるぞ
画質悪いけどな 文豪ストレイドッグスに中井英夫が登場しないことを心から願う。 あのマンガ大嫌い。
モデルになった文豪へのリスペクトが微塵も感じられなくて。 初めて読んだんだけど、久生って男の名前じゃない?
でも検索してもそんな声見かけない
最初、ゲイが女喋りしてるのかと思ったほど
久生って女でもありうる名前なの? 久生って男女問わずありえる名前だと思うけど
みさおさんとかたまおさんとか「〜お」で女の人いるけどそんな感じじゃない? >>252
そうか
人名辞典で調べると香川愛生って女流棋士がいるね
島本理生には違和感ないし、おれの感覚がおかしかったのか ものすごーく曖昧な記憶で申し訳ないが、
誰だったかが中井英夫と話したときの思い出を語った文章で、
久生について「あれは少年」と教えられたと書いてたはず
(作品内でネタバラシをしてない叙述トリックってわけだ)
創元の文庫版全集の月報とかだったかなあ >>254
え!
じゃ婚約とかどういうことだったの? 中井さん昔と話す機会があったとき久生って男の子みたいですよねと言ったら、女性を書くのはニガテなんで苦労したんどけど、やっぱり少年ぽくなってしまったんだと、苦笑しながら言ってたからその話はガセ。 AmazonKindleのタイムセールで何故か上巻だけ100円だったから上巻だけ買ったよw 少女達と無敵の人による或る秘めやかな「性的儀式」
無敵の人3.0 POST HUMAN SEXと
量子的シンギュラリティに関する最終報告
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n3344fs/ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be20a4887bc3d3353f527d3636c44e3) あとついでに東京古書会館でこんな展示会をしてんのにも気づいた。
本多正一写真展
「彗星との日々−中井英夫との三十年」
【会 期】2019年11月28日(木)〜12月18日(水) 10時〜18時 日・祝休 黒天鵞絨のカーテンは、そのとき、わずかにそよいだ。
今日は黒鳥忌か 虚無読み終わった
アホなんで色々理解できなかったが
人の死をオモチャにして楽しんでるお化けとか
事件が起きる前に止めるのが今のモードとかの気持ちは俺も分かる
いま獄門島読んでて非常にそれを感じる 今読んでます。実は以前にホレーニアの「両シチリア連隊」を読んで
同じアンチミステリーの傑作として解説にこの作品が取り上げられてました。
まだまだ序盤ですが、気長に楽しんでます。 >>266
新しい愛好家の方が増えることを願っていますので、楽しんでいただければ
面白いと感じられたのなら、どうかどこかに感想を書いてください 乾くるみ読んだけど
流石に洗練されていて読みやすいな 創元の編集者がやらかしたから全集の電書化は無理だろうなぁ 長すぎて話し忘れたは
不動と薔薇が出てきた程度しか覚えてない 人形たちの夜読み終わった
春の冒頭に紅葉があるわけと、鬼頭と秋の主人公の関係がよくわからなかった >>275
失踪した義理の姉の残したコケシについて尋ねたのが鬼頭 Kindleで虚無ととらんぷ譚など中井作品が読み放題に入ったな ふと思ったけど、中井さんのお墓って、どこにあんだろう?
小栗虫太郎は戒名あったし、寺に墓あるんだろうけど。 レス、どうも。
ただ、中井さんの日記読むぶんには、徳田球一の演説とか聴いてるし、
天皇制には絶対反対で、コミュニストみたいな感じがしてたんだけど、
そう考えると、なんか寺に墓があるって、変な気がする。 日記とかエッセイとか読んでると江藤淳とか三島みたいに典型的な戦後民主主義批判やってるみたいだけど、保田とか橋川みたいな保守思想家と同列に語られると怒るわけでしょ。日本は好きだが、日本という国は根本的に間違っている、みたいな感じの保守反動主義っぽさがある。というか天皇制に対しても苛烈に批判してはいるけど「皇居で天皇に手を振ってやってもいい」とか「とにかく天皇より長生きしたい」みたいなことも書いているし、戦後に対する憎悪を生きるパワーにしてたタイプなんだろうな(一周回って戦後社会が好きなんじゃないのかと思える(どっちなんだ))複雑というか取り扱いに困る作家だよな中井英夫って 中井英夫がオーストラリアに旅行したのってアメリカに行った江藤淳に逆張りしてたりするか? >>284
東京創元社の編集者が中井英夫がとある作家にプライベートで送った私信の文面を著作権者に無断で
都合の良い部分だけ抜き出して書籍の帯に記載した >>286
ありがとうございます 小栗虫太郎集の解説が消えてたの何でだと思ってました
虚無が創元、講談で文庫版になる際にどちらも57節のどこか2箇所が改訂されたらしいですが、該当箇所ご存知の方いらっしゃったら教えてほしいです 最近、中井英夫にはまった者です。全集が絶版になっているとは…
古本屋で探すことにします >>280
アンチ・クリストの思想家も、キリスト教で葬られた 全集を買うより単行本をバラで集める方が楽なのかもしれない >>289
久しぶりにスレを見ました。
ニーチェをそこまで詳しく知らないけど、
ツァラトゥストラはかく語りきを読むだけでは、
ニーチェはイエス・キリストのような感じのことをやっている。
小栗虫太郎や遺族はどういうつもりだったのだろう。 中井英夫、年収30万で(以前、ウィキペディアにあった)
文庫本の写真の、金持ちそうな犬なんか飼えぬだろ どうして晩年と最盛期の年収が同じだと思えるのか理解できない 国書刊行会あたりから「完全版・中井英夫全集」を出してほしい!! 人外境通信・夜への誘いのアナグラムがわからない…… >>295
UREMI NONAKO
↓
NEKO NO URAMI 行ってきたよ。
稀覯本や挿し絵など貴重なものが展示されてて良かった
流薔園の表札なんかもあったし 売ってた新装版とらんぷ譚が真珠母だけだが帯つきで驚いた >>299
えっ! 講談社文庫の新装番とらんぷ譚って絶版じゃないんですか? >>300
とらんぷ譚の3種が売っていました。真珠母は帯付きでいかにも新品ぽかったです
本多さん保管の在庫か何かかなと思いました。 >>301
300です。
遅くなってしまいましたが、返信ありがとうごさいます。地方在住であることが悔しくてしょうがないです。腹いせに水星の騎士を買いました 今年も黒鳥忌が来たね。中井英夫生誕100周年ってことで何かあるかな? 復刊とか映像化とかちょびっとだけ期待してる 第4の奇書ちゅわれる「匣の中の失楽」読み始めたは
黒死館とドグマグはいみはわかったけど、きょむくもは一読ではさっぱりだた
青いバラしか覚えとらん
さて、今回のは・・・ 「匣の中の失楽」を読んだら
その記憶があるうちに乾くるみの「匣の中」を読むと面白い
後者はアンチミステリといっても同じ作者の「Jの神話」並みにミステリというジャンルから逸脱してしまうけど
パロディものとしては「匣の中の失楽」ネタを何重にも遊び尽くしてる 中井英夫作品がアニメ化されたらどうなるのかな? 個人的にはとらんぷ譚なんかやってほしい。一話一短篇で美しい反世界を表現してほしいな 書簡の無断引用で中井英夫の著作権継承者を激怒させてすべての文章の引き上げに至ったのが東京創元社だぞ