2週続きの台風 被害復旧へは課題も…
10月30日(月) 19時00分

 2週続けて台風に見舞われた奈良県。台風が遠ざかった今後は復旧に向けた動きが本格化することが期待されますが、現場の状況には課題も多いようです。

 三郷町東信貴ケ丘の住宅地では、10月22日の台風21号による大雨で8棟の民家が建つ斜面から大量の土砂が崩れ、一時、すぐ近くを走る近鉄生駒線の線路を塞ぎました。
住民の一部は親族の家などに避難していて、町では住民の安全を優先するため町営住宅に無償で入居できる用意を整えています。
 町はきょう県を訪れ、今後の対応を協議しました。土砂が崩れた斜面は民有地のため復旧作業は基本的には民間で進めなければなりませんが、開発にあたった業者は倒産し対応が望めないといいます。
住民からは県による原因究明の調査を求める声もあがっていますが、行政が直接対応するには課題が多いといいます。三郷町では今後、県や近鉄などと対応を協議し、住民に対する説明会を開く方針です。

 なお、町営住宅のある斜面が崩落した下市町下市では、依然、住民の避難が続いています。
 また、斜面の土砂が大規模に崩れ全面通行止めが続いている吉野町楢井の国道169号でも土砂の水を抜くなどの対応を急いでいますが、依然、復旧のメドはたっていません。
 イベントなどの中止も相次いでいて、王寺町は浸水被害の影響で11月に開催予定の王寺ミルキーウェイなどの中止を決めています。
http://youtu.be/jm4zbgMoVYc
http://www.naratv.co.jp/news/20171030/20171030-05.html