札幌延伸「楽しみ広がる」 新幹線開業3周年・高速化で鈴井さんらトーク
函館新聞 2019/03/15
https://digital.hakoshin.jp/news/national/46068
【北斗】
北海道新幹線と道南いさりび鉄道の開業3周年と、16日のダイヤ改正で北海道新幹線・東京―新函館北斗間が初めて4時間を切ることを記念したトークイベントが14日、北斗市総合文化センターかなでーるで開かれ、新幹線・いさりび鉄道それぞれの活性化策を話し合った。

北斗市と北海道新幹線建設促進道南地方期成会の主催で、市民ら約250人が来場した。

前半は北海道を中心に活動するタレントで、北海道新幹線特任車掌を務める鈴井貴之さんが、司会者との対談方式で北海道新幹線や鉄道への思い、地域活性化への考えを語った。

鈴井さんは「北海道新幹線の札幌延伸に興味がある」とし、「今まで3時間以上かかっていた札幌―函館間が1時間以内で行ける。道南と道央との交流がますます深まることで、楽しみが広がる」と語った。

自身の経験を踏まえながら北海道、地方の可能性の高さを強調し、「誰もやっていないこと、そんなの無理と言われるものが地方のチャレンジ精神で、成功の可能性がある。何もないところを切り開いたのが北海道民だ。その精神を貫いていこう」と話した。

後半は道南いさりび鉄道をテーマに、北海道鉄道観光資源研究会の永山茂会長(日本旅行北海道新規事業開発室長)、道南いさりび鉄道経営企画部の勝又康郎専任部長、同鉄道応援隊で、上磯駅前商店会の伊藤輝会長が登壇。

同鉄道の取り組みを動画や映像で紹介し、勝又部長は「沿線の皆さんの郷土愛、おもてなしの心に支えられている。地元のカラーを打ち出し、さらに誘客につなげたい」と話した。

今回のダイヤ改正は青函トンネル内の時速160キロ走行が可能になったことで北海道新幹線東京―新函館北斗間の最速が4時間2分から3時間58分に短縮。新青森―新函館北斗間も最速57分で結ばれる。