https://www.sankei.com/column/news/181213/clm1812130001-n1.html
河野氏が、この基本的な事実の指摘さえはばかるようでは、ロシア側に弱気な態度を見透かされ、足元を見られる。
これでは、いくら交渉を重ねても返還の道筋をつけることはできまい。
トルトネフ露副首相も「プーチン大統領と安倍首相は、島の引き渡しについて一度も議論していない。協議しているのは、
共同経済活動だけだ」と語った。
ロシアは遠慮なく強硬姿勢をとり日本を牽制(けんせい)している。島を返したくない本音が出ている。
河野氏は韓国の反日行動に毅然(きぜん)とした対応をとるなど評価されてきた。なぜロシアの言いたい放題は見過ごし、
日本の立場を語らないのか。これでは交渉力を弱めるばかりである。
菅義偉官房長官は会見で「各閣僚の責任」による「個別の対応」との理由で、河野氏に対応の改善を促す考えはないとした。
首相官邸が河野氏の姿勢を是としていると見られても仕方あるまい。