かつて西ドイツのコール首相が、武装親衛隊の墓前にアメリカのレーガン大統領を招待した通りだろ?

だが、このヨーロッパ戦域核の不均衡の問題はまず NATO 内においてこの問題が取り上げられた。ここ
では、アメリカが長期的な視野に立ってNATOの防衛能力を上げる重要性を強調した。またNATOはヨー
ロッパ諸国のアメリカに見放されるのではないかというデカプリングの心配を除去するために、戦術核につ
いて議論する必要があるとした。そしてそのために、HLG(High Level Group)という国防省の代表で位の
高い人物により構成されたグループを作った。この HLG はヨーロッパにおける核の危険性がどれだけなの
かを調べ、また同盟国のさまざまな核ミサイルを近代化させるべきかが検討された。結果的に、ヨーロッパは
中距離核ミサイル以外のミサイルの近代化は同意できないとした。なぜなら、まず配備によって自国の領土
に大きな損害がでるし、何より中距離ミサイル以外のミサイルを配備することにより、自国がソ連の核の標的
にされる恐れがあったからだ。一方、中距離ミサイル近代化の利点は、戦略核ミサイルと NATO の戦略が
アメリカの戦術によって強化されることと、ソ連の SS20 に対して西側がはっきりとした意思表示ができるからだった23。
http://fs1.law.keio.ac.jp/~kubo/seminar/kenkyu/sotsuron/sotsu13/10kishimoto.PDF

>何より中距離ミサイル以外のミサイルを配備することにより、自国がソ連の核の標的
>にされる恐れがあったからだ。

米の対ロシア制裁強化法案、EUが懸念 エネルギー政策に打撃
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-russia-eu-idJPKBN1AC04H

ドイツは北大西洋条約機構(NATO)の核抑止における政策の1つであるニュークリア・シェアリングを受けています。
ニュークリア・シェアリングとは文字通り「核兵器の共有」というもので同じくNATO加盟国のベルギー、イタリア、
オランダがアメリカ製核兵器を自国領土内に備蓄しています。
http://zapzapjp.com/373033.html