JR常磐線勝田駅(茨城県ひたちなか市)で4月、駅員ら8人が新型コロナウイルスに感染しクラスターが疑われる状況だったにもかかわらず、
JR東日本が公表していなかったことが分かった。うち5人は利用客と接する改札や精算などの業務に当たっていた。
JR東日本輸送サービス労働組合水戸地方本部によると、4月15〜22日に駅勤務の社員8人の感染が判明。
うち3人は駅内で、JR東京総合病院(渋谷区)によるPCR検査を受け、結果が出るまで通常業務に従事していた。
JR東水戸支社広報室は取材に、複数の感染者が出ていた事実を認め
「マスクや窓口のビニールシートなど感染対策を徹底しており、保健所とも相談の上、お客さまへの影響はないと判断した」と説明。
一方、労組からは「利用客が増える大型連休直前だから公表しなかったのではないか」との声が出ている。
水戸支社管内では4月下旬から5月にかけ、運転士や車掌が所属する「いわき運輸区」(福島県いわき市)で6人、
「水戸運輸区」(水戸市)で1人の感染が判明したが、JR東はこれらも公表していない。