確かに、バラエティー番組に勢いがあった20年前くらいであれば、芸人はバラエティー番組だけに出ればよかった。
でも、バラエティー番組の勢いがなくなり、情報番組などが増えていく中で、芸人がテレビの世界で生き抜いていくためには、
お笑いだけではなく、コメンテーターなどもしなくてはいけなくなってきた。だから、今はワイドショーでも芸人のコメンテーターが多いし、
まったくお笑い要素がないような情報番組のパネラーにも芸人が呼ばれるようになってきたわけです。
中堅芸人クラスは、そういった状況を理解しているから、しっかり予習した上でワイドショーにも出ていますが、
松本クラスになると、そうもいかないということなのでしょう」

 松本の無知に問題があるのはもちろんだが、そんな松本に社会問題を斬らせようとするフジテレビ側にも問題があるとの指摘も。

「社会問題について完全な素人である松本をトップに置いて番組を構成すれば、偏りが出てしまうのは当然のこと。
本当なら、松本に対して正しい知識を教えることができる識者などを立てるべきなんですが、
それをしっかりやらないのは制作サイドの怠慢といえるでしょう。おそらく考え方としては“バラエティー寄りの報道番組”ではなく、
“社会問題を扱うバラエティー番組”なのかもしれない。世の中の事象をしっかり伝える自覚が足りないから、
無駄な炎上を導いてしまうのではないでしょうか」(同)

 松本と安倍首相が会食したことも報じられ、何かと保守に偏りすぎているとの指摘も多い『ワイドナショー』。
これ以上、おかしな方向へ進まなければいいが……。

http://www.cyzo.com/2018/02/post_152350_entry.html