「さぁ、さっさとたたんでしまえ。」ランドリールームで猿股警部は叫ぶ。

スパ「それって洗濯物?それとも私?」
猿股「そんな余裕があるのかな?」

たしかに無い.....すでに体力の殆どを使ってしまってるし、膝も笑ってしまっている。
しかも余裕くしゃくしゃの彼の顔を見てると、こっちまで笑ってしまいそうだ.........

猿股「微妙に聞こえているんだが..........」
スパ「あら!ごめんなさい!でも、そのちっこい体で勝負になるのかしら?」
人型<体積、質量とも1/3になっているが速度は元の三倍だ。この条件で発生する衝撃を計算すると.....>
スパ「私、物理やってないからわかんない。それでも足りない分は?」
人型<天佑で補うのみ!!この形態ではじめて可能な乱撃系突進術を受けてみよ!>

一瞬のうちに助走距離をとったかと思うと物凄い勢いで突進してきた!!
人型<必殺!!>
スパ「ちょっと速過ぎ!!!」
人型<駄々っ子パ〜ンチ!!>
スパ「ひっ!!」 思わず手を前にのばす。
しかし人型はミスを犯していた............某剣客の師匠が言っているように乱撃術は腕の力、突進術は重量は物を言う。
腕の力はともかくとして小型化しているためリーチが短く、軽量化しているため突進力がない。
ちなみにこの形態はあくまで高圧縮したエネルギーであり、重量は擬似質量にすぎない。
ついでに人間の身体は反発するタイミングを間違えなければ瞬間的に500Kg(うろ覚えだが)の衝撃に耐える事ができる。
彼は片手で止められて、拳はむなしく空を切るばかり。文字通り「言う事聞かない駄々っ子状態」だった。
この状況をある文学作品をくだりを引用すれば、「あぁ残念だが天佑が少し足りない。」といったところであろう。
スパ「言う事聞かない駄々っ子は!お外にポンよ!!」
わずか30cm四方の通気口から一瞬の内に「人型刑事(ミクスバルガ)」は排除されてしまった。

36の花嫁技「お外にポン」言う事を聞かない子供を外につまみ出し反省させる。
ただし自分より小さい相手にしか通用しない。
つづく