東京裁判とほぼ時を同じくして、ドイツではナチスの戦争犯罪を裁く
ニュールンベルク裁判が行なわれた。 では、この法廷で ドイツの独裁
者アドルフ・ヒトラーはどんな罪に問われ、どんな判決を受けたか?
 ヒトラーといえばホロコースト(ユダヤ人人虐殺)の張本人であり、
ヨーロッパ各国への侵略者でもある。
 さぞかし、大変な罪に問われただろうと思うと、これが大間違いで、
正解は「罪にも問われていないし、当然ながら有罪判決も下っていない」
まさかと思うかもしれないが、そうなのだ。
 なぜなら、ヒトラーは既に自殺していたからである。
 裁判とは、その時点で生きている人間を裁くものである。
 だから、死んでしまえば、いかなる罪にも問われない。
 この東京裁判でも、出頭命令を受けた近衛文麿元首相、本庄繁元関東軍
司令官は、事前に自殺したため訴追の対象になっていない。
「ヒトラー個人はニュールンベルク裁判で起訴されていないし判決も受け
ていない。 だからヒトラーに戦争責任はない」 −まさか、この論理が
正しいという人は1人もいないだろう。
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