カレーの日本史 (SB食品HPより抜粋)

ー1853年
ペリー率いる黒船が浦賀に来航し開国を求める。

ー1860年
福沢諭吉が編集した辞書『増訂華英通語』の中でCURRYという言葉をコルリと紹介。

ー1863年
遣欧使節の三宅秀が船上でカレーに出会う。
・幕末の混乱をおさめるため、フランスのナポレオン3世に助力を求めようと派遣された遣欧使節団のひとり三宅秀が、乗り合わせた
インド人の食事風景を以下の通り記しています。
「飯の上にトウガラシ細味に致し、芋のドロドロのような物をかけ、これを手にてかきまわして手づかみで食す。至って汚き物なり」

ー1870年
会津白虎隊の一員であった山川健次郎がカレーライスと出会う。
・最初にカレーを食べた日本人として記録されているのは、会津藩白虎隊の一員であった山川健次郎という、当時16歳の少年でした。
渡米する船内でカレーライスなるものに出会い、見慣れない食べ物であったカレーを食べる気になれず、ライスのみを食べたとも
言われています。(彼は後に現在の東京大学、京都大学、九州大学などの総長を歴任しました。)

ー1872年
料理書『西洋料理指南』に、日本で初めてカレーの調理法が紹介される。
・この本の中で紹介されているカレーの調理法では、赤ガエルを具材として紹介しています。
「細かく切ったネギや生姜などをバターで炒め、水を加えて鶏肉、えび、赤ガエル等を入れて煮込み、更にカレー粉を加えて煮込んだら、
塩で味を調えて最後に水溶き片栗粉でとろみをつける」 また同時期に刊行された『西洋料理通』でもカレーの調理法が紹介されています。
(続く)