>>620
「ソ連地上軍」は冷戦中だった1980年代に「鉄のカーテン」の向こうの軍事情報を書いた本なので、
今だったらソ連解体後に公開された新しくて正確な情報に基づいた本が出てるかもしれない。
何しろ「2K22ツングースカ」を「ZSU-30-2」という名称で似てないイラストと一緒に解説していたり、
比較的新しい兵器の解説はあまり正確ではなかったから。
ただし当時はあの本がソ連軍について最も詳しく解説した本だったのでそれなりに貴重だった。
今入手するならヤフオクとかで余程安い値段で購入できるなら1冊買ってもいいのかも。

あとソ連軍で後方部隊を安全と言い切れない地域で移動させる場合は、通常はBTR-70/80部隊や
偵察部隊(BRDM-2)を合流させてエスコートに当たらせていた。
エスコート部隊を編成する時は連隊長や師団長の権限で割りと自由に部隊編成を変更できた。
アフガン戦争の頃からチェチェン戦争に至るまで輸送部隊のエスコートに高射車両もよく使われた。
相手が航空機を持っていない場合は高射部隊はフリーになるので、シルカやツングースカは
仰角の大きさや火力もあることからエスコートに編成されやすかった。
地上掃射専用にレーダーを外して暗視装置を積んだZSU-23-4M2もアフガン戦争末期に投入されたが
正式な所属は歩兵連隊の防空中隊のままだった。
他にもMT-LBにZU-23-2高射機関砲を砲座ごと載せたオリジナル車両が現地で改造されて、
エスコート任務に使われたよ。