同時期、前年からベルリンに滞在していた山下奉文陸軍中将を長とする日本陸軍欧州視察団は、
ドイツ国防軍総司令部の警告に基づき、慌ただしくベルリンを離れた。

フィンランド軍は直ちに動員を開始した。41歳のアーヴィッド・ヤンフネンは、大きなバッグを
背負うと家を出て徴兵事務所に向かった。「俺は国に借りがあるからな。」家族は彼の言葉を
覚えている。彼は、ヘルシンキの通称エース連隊こと第26連隊に入営した。

クオピオ、スオネンヨキ等北サヴォの郷土防衛隊の隊員達は第30連隊として再編成され、
郷土防衛隊長のエリッキ・ルオッサロ中佐が連隊長となった。