その頃極北の地では、ムルマンスク鉄道を目指して進むドイツ第36軍団が苦境に陥っていた。
荒涼とした大地は大軍の進撃を阻み、対するソ連軍は地形を利用して頑強に抵抗した。特に
SSノルト師団は、ソ連軍に補給路を断たれ敵中に孤立していた。

救出のためフィンランド軍が出動し、フィンランド第53連隊は小さな突破口を啓開することに
成功した。この回廊を通じて約600名の負傷兵が救護所に後送されている。

9月2日、SS第6連隊は森林を通って包囲網から脱出する。放棄された重装備の中には沼地に
はまって動きがとれなくなった3台の軽戦車が含まれている。SSノルト師団は、防御陣地を
構築し、人員の補充と部隊の再編成を始めた。