■龍驤の分派(その2)
8/22-23と天候不良のため、25sfの空爆ができなかった特殊事情からGF命令が出た次第。
草鹿たちは「敵機動部隊に備えつつ」→大型空母温存、適宜の兵力→龍驤、と判断して運用したわけだが…

「龍驤を分派せよ」とGFは命令出したわけではない。
極論を言えば、敵機動部隊に備えるため艦攻雷装待機+艦戦待機、を行っているなら、
3F全力でガ島に接近し、艦爆によるガ島攻撃を行った、としてもGF命令違反にはならないのだから。

ガ島近海に敵空母が日本軍哨戒機に視認され、敵空母への備えが疎かにできない中、
源田が言う「自衛戦力を搭載を搭載する小型空母1隻」を分派するって、問題ではないか、と思う。
しかも、龍驤を分派して、ガ島攻撃するっていったって、97艦攻はたった6機しかなく、
ロクに戦果が上がらないだろう、って容易に想像できるわけである。
ウェーキ戦でGF命令を蹴った傲慢な草鹿、ホンネではこの命令を無視したかったのではないか、と想像するが、
復仇の名目でMI敗戦の責任を回避した手前、自らの保身のためには形式上GFに従う格好を取りたい、
というところだろうか?

龍驤に急降下爆撃機30、雷撃機9が殺到し、龍驤の直衛零戦9機で防戦しきれず、龍驤は沈没する。
さて、ここでIFを2つ妄想。
ガ島爆撃隊(97艦攻6 護衛15)を出していなければ、零戦24機はまるまる龍驤の直衛に使用できる。
もしも、8戦隊原司令官の替りに11戦隊阿部司令官を分遣隊司令官とし、
つまり筑摩の替りに比叡を派遣し、更に空爆ではなく夜間砲撃を選択していた、としたら…
言い換えれば、零戦24機が米軍機40機と直接対決するケース、果たして龍驤はやはり沈没する運命なのか?

勿論、草鹿は人事面から言えば、軍令部1部1課閥であるが故に、
山本五十六のように、真珠湾爆撃とか戦艦による夜間砲撃等の斬新なアイデアを思いつかない、
のは仕方ない、とは思うけどね。

(続く)