先行して、チャフをばら撒くIFに関しては、東雲長官が以下の検証を行っている。
 :いわゆるレーダーは妨害の為のアルミ箔散布も少数機ながらやっています。
 :<しかも米機動部隊の以外と近くで

昭和19年に日本海軍でもアルミ箔散布策が実行されていたとなると、
「少数機で」実施した点に問題があった、とは言えるだろう。
昼間に、電探欺瞞紙バラ撒くなら、上空に10-20機はいるだろう、F6FなりFM2なりの対策は必要。
となると、彩雲なり彗星なりでバラ撒く戦術を考えたい。最高速なり急降下で敵機を振り切る可能性があるわけだから。
小職の「水平爆撃・主力案」では、601空の艦爆隊は、2波の水平爆撃時に手空き状態にある。
彗星艦爆隊全力で、1波として電探欺瞞紙バラ撒くなら、充分にレーダー錯乱状態に追い込めるかもしれない。

この混乱に乗じて、零戦52隊を(機動部隊1群に対し30機程度)突っ込ませ、高度7000〜8000mあたりの優位高度から、
敵の上空哨戒・迎撃機を蹴散らせるようだと、水平爆撃隊の突入は、もっとラクに行えるかもしれない。
(夜間だったら、電探欺瞞紙バラ撒いて、レーダー錯乱状態になれば、F6F-Nの出番すらない)
第一機動艦隊の防空をどうするか、って?
2航戦3航戦の航空兵力を温存してる形だから、2-3航戦の爆戦含む零戦隊を艦隊直衛用に使うんだな。
とにかく、6.18に発見した2群の機動部隊を(個別)撃破し、残る2群と決戦挑める環境を整える。
小沢艦隊の図上演習での想定でも、敵艦隊は、空母10数隻だろう、との話だったと思うし、
何ひとつ「後知恵系のネタ」を投入してないけれどねw

奥宮案、もっと間合いを詰めて云々、という戦術よりは遥かにマシな戦果が期待できそうだし、
くどいようだが、水平爆撃だったら、嚮導員さえ猛特訓すれば、ソコソコ形になる。
更に言えば、80番9発のコストと、魚雷1発のコストを比べれば、80番の方が安い。
貧乏国日本の財布に優しい戦術、とも言える。

なお、ボフォース40mm機関砲の有効射程距離はL/60タイプで4000mだ。
高度3000〜4000mでの水平爆撃なら、さほど脅威にはなるまい。