ソ連は第二次世界大戦では、ジェット機は未開発だった。けれども終戦から僅か2年半でミグ15を完成させてしまった。

 ソ連のジェットエンジン開発は戦前にさかのぼるが、独ソ戦後、ドイツから技術と技術者を得たことで開発が一気に進んだ。
 ドイツBMW社のターボジェットエンジンBMW003のコピーを国産の機体に搭載することで、ミグ9が誕生した。同機の性能
は優れていたが、空気取り入れ口の真ん中に機関砲を装備してしまったため、戦闘機としては欠陥があった。
 もう一機、この飛行したヤク15は、ドイツのメッサーシュミットMe262に搭載されていたエンジンのコピーを組み込んでいた。
Me262は世界で初めて実戦配備されたジェット戦闘機。だが、ヤク15の性能はミグ9より劣っていた。
傑作機ミグ15誕生
 間もなく、翌1947年末には、後退翼を採用した傑作機ミグ15が生まれる。後退翼は亜音速、超音速域での性能を高め
ることがドイツで発見され、研究、開発が進んでおり、Me262に採用されていた。
 ミグ15は朝鮮戦争に投入され、米国に衝撃を与えることになる。同機の、小型の機体に大出力のエンジンを搭載する
というコンセプトは、卓越した運動性能を生み出し、これはミグ15の後継機にも受け継がれていくことになる。
http://jp.rbth.com/arts/2013/04/24/42643.html

ソ連のジェット機開発はドイツのメッサーシュミットMe262の技術導入から始まったとはいえ、ミグ15は決してコピーではない。
Me262とは似ても似つかないほどに再設計され、欧米標準を凌ぐ世界一の戦闘機となった。

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