>>2
>・第709師団の平均年齢36歳。対するアメリカの歩兵は平均年齢25歳

間違えてはならないことは、米軍は損害を避けるためにソ連をドイツと戦わせ、ドイツが散々に疲弊してから、
1944年6月のノルマンディー上陸作戦をやりはじめたということ。ヨーロッパ優先だからといって何もすぐに
ヨーロッパへ派兵したわけではないのだ。なお北アフリカ戦線は、本質から逸れたイギリスの植民地戦争に過ぎない。

覇権への変質
 アメリカは150年のあいだ、西半球で有利な環境に甘えてきた。大陸の広さ、
孤立した環境、手強い脅威の不在、さらには友好関係にあるイギリスが幅を利かせる
大洋の壁に守られ、代価のない安全保障を享受していた。アメリカは、大西洋と太平洋
を泳ぎ回るクジラのような存在だったのだ。アメリカ人にとっての第2次大戦は、
太平洋で幕開けしたものであり、1944年6月のノルマンディー上陸作戦までは、
太平洋が戦争の主たる場だった(優先順位が1番目ではなくても、である)。連合国、
とりわけソ連が、戦の鉾先をナチスドイツに向けているなかで、アメリカは太平洋での戦いを
有利に運び、日本単独による占領を受けた戦後東アジアの国際関係の再編全体の土台を組織した。
<アメリカ西漸史―“明白なる運命”とその未来 [単行本] ブルース カミングス (著),>

日本としては米軍がヨーロッパへ向かうことで、大陸打通作戦を発動して中国のゴミどもを一掃することができた。
だからドイツとの同盟は大成功だったといえる。