>>694
> レンドリースがなければ

米国はソ連の対日参戦を不可欠と考えていたから、ソ連へのレンドリースを渋るという選択肢は有り得んぞ?

R巻 p.141
【・・・・・12月2日。私はテヘランからカイロへ帰り、・・・・・・12月4日の午後、われわれはテヘラン以来
の第一回全体会議を開いた・・・
・・私はいった。・・・・二つの決定的な事態がこの二,三日に起こっている。
第一には、スターリン元帥が、ソ連はドイツが敗北した瞬間に対日宣戦をする、と自発的に言明した。
・・・・・・われわれが「大君主」作戦の成功を期して力を結集すべきことを、それだけ重要ならしめるものである。・・
・・・第二の第一級的重要事項というのは、五月に海峡横断を行うことに決定したことである。私自身としては、
七月を取るものであったが、それにもかかわらず、五月の決行を完全に成功せしめるために、全力を尽くすべく決意している。】
この記述は、連合国にとって「ソ連対日参戦」言明がいかに重要であったかを示している。第一級的重要事項として、
海峡横断が第二で、ソ連対日参戦を第一とまで言っている。
チャーチルは、ソ連対日参戦言明が、「『大君主』作戦の成功を期して力を結集すべきことを重要ならしめる」と、
その言明ゆえに「大君主」作戦の成功がより重要になったとしている。
ソ連対日参戦と第二戦線開設が暗黙の取引になったと言って過言ではない。
http://tnngsg4601.blog110.fc2.com/?mode=m&;no=156

むしろレンドリースなんて端金で、ソ連に対日参戦を依頼するのかなら、更なる落とし前を出せってことに。

スターリン元帥は、これらの条件が満たされない場合、自分とモロトフにとり、なぜロシアが対日戦争に参加しなければ
ならないのかソヴィエト国民に説明するのが困難となるのは明らかである旨述べた。彼らは、ソ連邦の存在そのものを
脅かしたドイツに対する戦争は明確に理解したが、何ら大きな問題を抱えている訳でもない国を相手になぜロシアが
戦争に入るのか理解しないであろう。他方、彼は、もし政治的諸条件が満たされれば、国民は右に関わる国益を理解し、
かかる決定を最高会議に説明することも格段に容易となろう、と述べた 」。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/1992.pdf