>>126
まず根本の話で目視で黒煙が視認されて被弾率が高くなるのが深刻な問題って言うのは空中戦の話じゃなくて対地攻撃の時の話だよ。
地上砲火AAAによる損害はベトナム戦争での非撃墜数の大半を占める深刻な問題だからだ。
黒煙はいつも出してる訳ではなく高出力時からスロットを絞った状態にした時、地上攻撃などの時に顕著に出る。
特にF-4のJ79はこの黒煙が多く問題になり対地攻撃時はABに点火しかつスピードブレーキを展開させるなんて面倒な手法が取られたりしていた。
そこで海軍では燃焼促進剤を噴射する改造を行いJ79-8/10はそれぞれ8B/10Bと名称も変わり順次換装していった。
元々アフターバーナー点火時には黒煙は出さないから自動的にこの機構はOFFになるがそれ以外はON/OFF可能。
30分しか使用できないので戦地以外ではOFFにしてるので対策エンジンでも黒煙をは吐いてる写真は結構あるよ。
空軍型は運用末期には対策済みエンジンに換装された例はあるが
ナム戦時に換装通達などはされなかったようだと世傑のNo.168にはある。
燃焼促進剤だからON/OFFに関わらず出力は変わらない。
黒煙の状態が一番分かり易いのは世傑No.167F-4A.B.N編のP81。
F-14との編隊飛行なのでF-4の黒煙の多さがよくわかる。