アジ歴 昭和17年3月21〜23日にラングーン近郊で行われた鹵獲M3軽戦車の調査資料

6.南総技報第93号 米軍MI3型軽戦車調査報告 昭和17年3月25日 兵器技術指導班 C14060108300

及び上記の資料の別冊にあたる

8.南総技示第2号 米国製M3型戦車攻撃方法に就て 昭和17年3月24日 南方軍兵器技術指導班 C14060108400


個人的に気になる部分を簡略

・設計は幼稚(垂直装甲の面積が多く車高が高い)だが機動力は高い
・37ミリ戦車砲の弾頭は仮帽で弾速低下が少ない(APC M51弾が支給されていた)
・装甲は厚く防御力は大きいがボルト留めの装甲のため弾撃抗力(主に榴弾に対する抗力)は小さい
・覗視孔には防弾ガラスが無い(有った場合も厚10ミリで役立たず)ため機銃集中射撃で視界を封殺される
・戦闘室の設計に問題があり戦闘行動がしにくい
・側面視界は悪く近迫されやすい

・九○式野砲の徹甲弾では射距離1000m、三八式野砲の徹甲弾では射距離500mでM3軽戦車の50ミリ装甲(砲塔正面)を十分に貫通可能
・野砲の榴弾射撃も有効(乗員への精神ダメージ、ボルト破断、車内損傷効果、装甲破壊による火災etc)
・九四式三十七粍砲や鹵獲ビ式40ミリ対戦車砲の場合、近迫射撃ならばM3軽戦車の側面・後面(25ミリ装甲)の貫通は容易