傍らに立っていた崇が、僕の手から乱暴に弾を奪い取ると吐き出すように呟いた。
「こいつはアックリーじゃねぇ、よく見ろギブスだ。あいつら何を考えていやがる!」
苦虫を噛み潰したような顔をしていた崇は、ふと何かに気付いたように笑いだした。
「ありがたく使わせてもらおうじゃないか」
ひとしきり一人で笑うと、僕の肩からライフルを手繰り寄せた。