J-15の問題は、それで解決できるかもしれない。しかし、外国から武器装備品を導入するということは、
輸入元の国と常に良好な関係を維持していなければならないということである。
 しかも、輸入元の国の意図次第で、いつでも輸出を止められる可能性がある。
理不尽だろうが何だろうが、その理由などいくらでもつけられる。
 この意味においても、中国にとってロシアとの関係は、常に頭の痛い問題である。
いくら信頼できないからと言って、あからさまにロシアを不愉快にさせられないのだ。
 中国が自国で高性能戦闘機の開発・製造ができるようになれば、中ロ間のパワー・バランスに変化が生まれる。
「その行使がなければ採らないであろう行為を相手に採らせる力」が「パワー」であることを考えれば、
中国が自国開発できない軍事技術は、ロシアにとって、正にパワーの重要な構成要素であるのだ。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8350