ナチスドイツの戦争は前時代的だった、日本海軍の方がドイツ軍より近代戦を戦っていた。

航空機動戦は小沢治三郎が言う通り最初の5分で明暗が分かれてしまう戦争、しかも一方的な戦果を
招いてしまう非常に近代的で高度な戦争だと思う。
近代戦のほとんどが技術力や戦術理論の差で一方的な戦果をあげる戦争が多い。

WW2のドイツ軍のように消耗戦的な戦いはWW1の延長の戦いでしかない。
マンシュタインがいくら部分的に勝利をあげ、優れていたとしてもそれは前時代的戦争で彼にもし
航空機動戦を戦わせたとき勝利することができたとは私には思えない。

確かに日本軍の戦術や技術が稚拙なものだったのは事実だ、しかしアウトレンジ戦法など結果的に一方的大敗に
なってしまったが言い方を変えれば一方的大勝に終わっていたかもしれない。

チェスター・ニミッツ元帥は小沢について「勝った指揮官は名将で、負けた指揮官は愚将だというのは、ジャー
ナリズムの評価にすぎない。指揮官の成果は、むしろ、彼が持つ可能性にある。敗将といえども、彼に可能性
が認められる限り名将である。オザワ提督の場合、その記録は敗北の連続だが、その敗北の中に恐るべき
可能性をうかがわせている。おそらく部下は、彼の下で働くのを喜んだにちがいない」