アイオワ級の散布界の話になるといつも船体強度が〜といわれる。
そうじゃないという話は過去何回もここでされてるのにね。

1980年代の再就役時にミサイルと艦砲での対地砲撃時の命中率とコストについて色々と検討されて、
その中で散布界改善について最終的に取られた手段は発砲遅延装置の改良。

発砲遅延を大きくすると砲弾飛翔時の相互干渉は小さくなるが、船体の揺れの影響が出てくるから散布界ってのは色々やっかいだ。

ドイツの38cmSKC/43などは単装で要塞設置の場合に
仰角45度での最大射程55.7km時の着弾範囲は遠近65m、左右609m
つまり射距離が延びると左右へ散らばる傾向があり、遠近の誤差自体は大きくない。
ただし遠射用軽弾475kgなので風の影響を受けて左右誤差が大きいとも見ることができる。

こんな単装時のデーターがあると艦載時や連装、3連装でどんなことが起きてるか想像しやすい。