>>510
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0020/06106200020034a.html
 編成上5方面にし、かつ13個師団にしたいということについて若干申し上げますと、御承知と思いますけれども、
一次防の頃は、全国を10の単位にしてわが国の防衛作戦といいますか、防衛上いろいろな戦略を考えておったわけでございます。
しかし、いろいろと検討しました結果、日本の全体の地形上、各管区を一つの作戦区域として考えました場合に、
10に分けた場合には狭過ぎるというふうな感じが出てまいりました。
それで少し大きくしまして、全国を5つの区域に分けて、方面総監というものを置きまして、平時は行政区域の責任者にいたします。
行政上の管理責任者にいたします。同時に、有事の際には、隷下の部隊を最も効率的に運用させたいという考え方をとったわけでございます。
そういう前提で考えました場合に各5つの方面ごとに考えてみますと、まず基本的に最低2個の戦略単位部隊が必要だ。
戦略単位部隊といいますのは、つまり師団でございまして、兵站補給の能力を自ら備え、独立して長期に行動し得るような部隊、
そういうものが2つはほしいというふうに計算が出てまいります。それで計算いたしますと、10個師団要ることになります。5方面ですから10個師団になります。
 次に管轄区域の広さとか、地理的特性等、ずっと比較してまいりますと、5つのうち中部、北部にどうしても一つ足りない。
いろいろな図上作戦なんかやりまして、その二つだけは三つにしたい。それから北部に一個の機動部隊が必要である。
戦略上の重点地域としてもう一つ機動部隊がほしいというふうに計算いたしました。それで合計いたしますと13個師団になります。
実はそれ以外にも戦略の予備部隊として、もう2個程度の戦略部隊がほしいという計算をいたしました。そうしますと、15個師団になります。
しかし、全体のわが国の国力なり国情から考えまして、最後に申し上げました2個師団プラスというのはどうも何とかがまんすべきであろうということで、
他の13個師団の中の単位部隊から、いざというときに捻出するという計算をいたしまして、15からさらに今度は2を引きまして13個師団にするということで、
5方面、13個師団という編成を考えたということがまず前提にございます。
 以上が編成上の5方面、13個師団の理由でございます。