http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/072/0410/07204240410009a.html

 18万人という陸上自衛隊の定員は、第一次防衛力整備計画の時に既に出されておる訳であります。
そこで、表面的には、18万というのは池田・ロバートソン会談の時に出された数字という風にいわれておりまするけれども、
私自身、当時、その下案をいろいろ勉強さして貰っておりましたから承知しておるのですけれども、
色々な案を作りましても、日本の防衛を考えまする場合に20万前後という数字が出ておりました。
従いまして、その数字の中の一番下の数字を池田さんがお持ちになったのだろうと思います。
 ところで、米側との関連で申しますると、ディビジョン・スライスという言葉がありまして、
全体の総数を捉まえる場合に、1個師団当たり何名、その師団が幾つ必要だという様な計算の仕方がございます。
当時の米側の計算では、ディビジョン・スライス、1個師団3万人という数字がありました。
そして30万とか21万とかいう事が、日本の防衛につきまして米側内部ではいわれた事でございます。
しかし、それは米側の計算であって、我々は、本土の純粋の防衛であり、後方関係を本土の各機関に依存できる、
日本側としては日本自身で計算し直すという事で、一応最低の18万という数字がそこで確定されたものと思います。
 ところで、それが地政的に申しまして今日妥当な数字であるかと申しますると、大体日本の地勢を見ますると、
山脈その他で考えまして大体13から15個師団位必要であります。それの最低という事で13師団をとっておりますが、
それに後方関係を色々つけてみます。それが積み上げで18万になったという事であります。
 もう少し大ざっぱに由しますると、現在方面隊というのが5つございまするけれども、
その中で中部方面隊というのが非常に広いのでこれに1つの師団をつけ、それから北海道は地政的な意味で4つ必要でございます。
そこで一方面隊としては各2個ずつつける。その2個に、地勢を考えて更に2個を北部方面につける。これで13個師団になる。
それに今申し上げた後方関係を積み上げてみると18万になるという事で、今日の体制から見ましても、
まず最低の体制としては18万というものが適当であるという風に検証できる様に思っております。
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今の陸自は18万どころか15.9万だが……