http://www.asahi.com/articles/ASK6J648MK6JTIPE037.html
中枢神経の再生阻害「かさぶた」の仕組み解明 九大

脳や脊髄(せきずい)で、傷ついた中枢神経の再生を阻む組織ができる仕組みを、九州大のチームがマウスで解明した。
この組織の形成を抑えると、マウスの脊髄で中枢神経の再生が促されることも確かめた。脊髄損傷の新しい治療法につながる可能性があるという。
20日付米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)で発表した。
脳や脊髄などを走る中枢神経は手足などの末梢(まっしょう)神経と違って、事故などでいったん損傷すると
ほとんど再生せず、手足のまひなどの重い後遺症が残る。
損傷部の周りで、かさぶたのような組織ができて神経の再生をじゃますることが知られているが、詳しい仕組みはわかっていなかった。
チームは、わざと脊髄を傷つけたマウスの中枢神経を分析し、特定の型のコラーゲンが数十倍増えていることを発見。
そのコラーゲンと、アストロサイトという細胞が反応して「かさぶた」ができることを突き止めた。
細胞表面にくっつく抗体を注射して反応させないようにすると、「かさぶた」の形成が抑えられ、
神経が再生し、マウスが足をひきずらなくなった。
脊髄損傷の根本的な治療法はまだない。九大の岡田誠司准教授(整形外科学)は
「損傷しても『かさぶた』ができないようにする治療が、ヒトでも可能になるかもしれない」と話す。


下半身不随とかもこれで治療できるカモな。
脳梗塞の後の半身不随なんかも治療できるようになればいいのに。