あちこちスレ覗いてみたが、なんでこー日本宇宙開発系のいいニュースが出ても日本おわた話しかしねーのかねー(宇宙板とか見つつ

今回の2030年代の月有人着陸船開発に日本で手をあげようって話は、
ウリも最初意外に感じたけど、よくよく考えると納得できる理由がかなりあると思う。

ってのも、今、日米共同で月の南極探査計画"SELENE/RP"ってのを検討してるんだけど、
これの目的が月南極の日陰地帯にあると推測される水資源の探査なのよ。
http://i.imgur.com/z8XNkrl.jpg

そして水資源が有用なレベルで埋蔵されているのなら、これを資源として使うことができる。
具体的には燃料やね。
月で採掘された水を電気分解して水素と酸素にし、月着陸船に使えるのなら、
(月の南極は背の高いソーラーパネルを展開すれば月面では珍しく24時間の発電が可能)
軽量化のために月に残る着陸部と軌道に戻る上昇部に別れる月着陸船の全体丸ごと再使用など多くの可能性が見えてくる。
SELENE/RPはうまくいけばそういった未来の扉を叩くことができるかもしれんわけ。
http://i.imgur.com/YKVGXYV.jpg

で、この着陸船の再使用をやる場合、
火星なら二酸化炭素があるから保存性のいいメタン燃料だけど、月ならさっきの通り水素燃料になる。
なので再使用型月着陸船をやるのなら、
・液体酸素/液体水素式
・着陸時の低推力から離陸時の大推力までカバーできるスロットリング性能
・ほぼ整備できない環境下での繰り返し使用
を叶える小型ロケットエンジンが必要。

http://i.imgur.com/9ULGA6m.jpg
そしてこの点においては日本は既に130回の再起動を達成し、実験で20%まで推力絞れた小型液水ロケットエンジンが手元にある。
そしてSLIMで精密着陸の誘導飛行能力が実証される予定だ。

ということを踏まえて考えると、
日本が将来の月着陸船に挑戦するというのは突飛なことではないんだぬ。