http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50389
日本を守る決定的防衛手段、指向性エネルギー兵器
共通電源としての革新的小型高速炉A4S炉の開発を急げ
2017.7.4(火) 矢野 義昭

危機時に、電力喪失のリスクを分散するには、地域ごとに小型の独立した超安全な高圧送電網に依存しない電源を保有していることが望ましい。
このような侵略にも災害にも強い小型電源は、各地域ごとの強靭化の要石とも言えよう。
指向性エネルギー兵器は、電磁波のエネルギーを目標に集中して指向し、そのエネルギーで敵ミサイルなどを機能麻痺、
あるいは破壊するという、兵器システムである。指向性エネルギー兵器として現在有望視されているのは、
レールガン、マイクロウェーブ、高出力レーザーを使用した兵器である。その原理は異なるが、
電磁波の指向性エネルギーの利用という点では共通している。

指向性エネルギー兵器は、エネルギー源が続く限り連続して発射できるという特性があるため、
極めて安価なコストで多数の目標に連続的に対処することができる。

防衛用の電力源に求められる要件は
(1)小型で小出力だが、(2)在来の大型炉よりはるかに安全性が高く、
(3)構造が単純で複雑な操作やメインテナンスもいらず、(4)燃料交換も不要、
(5)新規の送電網もいらず、(6)単価も格安、
(7)電力需要の増減に機敏に追従でき、
(8)核兵器の原料となる核分裂物質の拡散につながらない型の原子炉が最も望ましい。

奇跡のようなことだが、このような理想的な小型炉が日本の服部禎男博士により発明され、2005年に米国で特許を取得している。
改良型の超安全・小型・単純(Advanced Super Safe Small & Simple)な原子炉であることから、A4S炉と称されている。