米南部バージニア州シャーロッツビルで12日に起きた白人至上主義者や極右支持者と反対派の衝突を機に、
公有地に建てられた南北戦争の南軍指導者の像などを撤去する動きが、全米各地で加速している。

人種差別や奴隷制度の象徴と見なされているためだが、
トランプ大統領が撤去反対運動に理解を示すような発言をして、物議を醸している。

12日の騒乱は、市内の公園に建つ南軍司令官リー将軍の像を撤去する計画に対し、
白人至上主義者が抗議集会を呼び掛けたのが発端だった。
集会反対派との乱闘騒ぎに加え、極右とみられる男が反対派のデモ隊に車で突っ込み、女性1人が死亡する惨事となった。

米メディアによると、この騒乱を受けて、南部のケンタッキー州レキシントン、テネシー州メンフィスなどの市当局が
南軍指導者や兵士の像撤去を進めると相次いで表明。
フロリダ州ゲインズビルでは兵士像が撤去された。
レキシントンのグレー市長は「奴隷制度を維持するために戦った人々を
たたえ続けるのは、どう見ても正しいことではない」と説明した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170816-00000056-jij-n_ame