リベラルの思想的な蹉跌は、「あらゆる差異は公的に尊重されるべきである」というドグマを掲げたはいいが、
それの完全な実現には無尽蔵の社会的リソースを消費してもまだ足りないことから目を逸らしたのが始まりよね。

で、”差異を持たない個性が平準化されたリベラル人”という支配階級が”それ以外の非人間”を収容所送りにすれば、
まぁ確かにリソース問題は解決するんだけど。するんだけどさぁ……。ここまでダイナミックな本末転倒もそうそうないよね、という。
自分の尻尾に食らいついて自分自身の立脚点まで食べ尽くしたら虚無の怪物が出てきたで御座る、とでもいうか。