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――宮崎監督は、2016年1月に記者会見で「戦争で苦労した人が目の黒いうちは、平和憲法をやめようなんて言えない」「原発は使わない。再稼働せずがんばるべきだ」と発言しました。憲法や原発に強い思いを抱いているようですが、ご自宅ではどうなのですか。

宮崎吾朗: 家ではあまり直接は言わないんです。「平和」と言いながら一方で戦車とか飛行機が大好きな人なんですよ。
 原発のことなども言いはしますが、大いなる矛盾をかかえつつも、「果たして原発みたいなものが、
 僕らに幸せをもたらしてくれるのか」という、ある種の疑念があるんだと思います。僕の知ってることだと、そのぐらいですかね。
 僕自身は、それが本当にこの国で生きている、みんなのために、幸せに生きるということにつながるのかということですよね。
 それを第一に考えてくれるのであれば何でもいいと僕は思っているんですよ。それに背くのならそれは反対。
 自分の家族、仲間、友人、子どもたちが将来にわたって平和で幸せであってほしいと思うのは当たり前ですから。