フランスの対空ミサイルが高速の上陸用小型船艇にも対応!実射試験に成功
http://otakei.otakuma.net/archives/2019011108.html
 2018年の終わり、フランスのミサイルメーカーMBDAの対空ミサイル「ミストラル」を
使用した水上目標の対処試験が行われ、無人で航行する小型高速艇に見事命中。撃破に
成功し、ミストラルが空中だけでなく、高速で移動する水上の目標にも対処できることが
証明されました。2019年1月9日(ヨーロッパ中央時間)、MBDAが公表しました。

 ミストラルはMBDAが開発した、汎用近距離対空ミサイル。赤外線追尾式で、目標を
設定したら自律的に飛んでいく「撃ちっぱなし(Fire and Forget)」式です。ミサイル
ランチャーも全長2mほど(ミサイル本体は全長1.86m、直径90mm)とコンパクトなため、
小型の偵察車両やトラックの荷台などにも設置が可能。

 今回の試験は、艦船に搭載する遠隔操作式の無人ミサイルランチャー「SIMBAD-RC」を
使って行われました。本来このランチャーシステムは、近くまで接近した巡航ミサイル
などの空中目標を撃破する、近接防空ミサイルとして作られたもの。艦の射撃管制レーダー
や光学照準用カメラと連動するほか、ランチャー単体でも赤外線/可視光線カメラを装備
しているため、オペレーターはその画像を見ながら目標を識別して、ほかの火器管制
システムを使わず単独で発射することもできます。ランチャーは左右方向にそれぞれ160度、
上に最大55度、下に最大30度可動します。