両陛下 私的旅行で渡来人ゆかりの神社へ

天皇皇后両陛下が20日、埼玉県日高市の高麗神社を訪問された。
高麗神社は、朝鮮半島の古代国家、高句麗(コウクリ)とゆかりの深い神社で、
高句麗の王族が祭られている。

7世紀に高句麗が滅び、多くの人たちが日本に移り住んだ。
両陛下は、神社の歴史などについて、熱心に聞かれたという。

案内役をつとめた宮司の高麗文康さんは
「とても関心が深いことに僕自身が動転した」と話す。

今回は公務でなく私的な旅行だ。
宮内庁によると、私的な旅行というのは両陛下がさまざまな歴史や文化に触れられるものだとしている。
これまで警備上の問題などで天皇陛下の韓国訪問が実現していないため、
神戸女学院大学の河西秀哉准教授は
「古代の日本と韓国朝鮮半島で人的交流がうまくいっていた時代を
(人々に)見せるということにつながっている場所に行くということの意味は大きい」と話す。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000110508.html