【ニート問題に真剣に向き合う、心ある方だけお読み下さい】

若年無職の人達と数年接してきました。それで分かったことは、
ニート・ひきこもりは、メディアを賑わすような「怠け」の類では断じてありません。
彼らはややもすると、一般人よりも真面目で誠実なのです。しかし彼らの多くに共通するのは
「羞恥心が非常に強い」「人の評価を異常に気にする」「人の態度や言葉に傷つき易い」
と言う点です。その共通性は、性格的類似性を超えて、一種の疾患や障害にさえ感じます。
それらの性格が恥や傷つくことを恐れ、他人に教わることを阻み、
深い交友関係を築かせず、結果「基礎的な生活能力・知識」に欠ける事態を生んでいます。

そう言った人達に、いきなり職業斡旋だ就職案内だは全く無意味です。
彼らが真に欲しているのは、実はそれ以前の「基本の自信」なのです。
悩みに耳を傾けず無茶な要求をいきなり突きつけて、それを無言で拒否すると
「えり好みをしている」「働く気がない」と責め立て彼らのせいにし、
切り捨てることを正当化する。そう言う場面を幾度も目にしてきました。親ですらそうなのです。