一世を風靡した「中国崩壊本」が今、曲がり角を迎えている。

中国崩壊本とは「中国経済は数々の問題を抱えており、早晩破綻する」と主張する書籍や雑誌のことだ。
いわゆる「反中本」の中でも、主に経済に論考が限定されている。
アメリカにも存在するが、日本での出版数が圧倒的だ。

「世界第2位の経済大国を自称するが、統計はごまかしが横行している。実際のGDPははるかに少ない」
「軍事費や治安維持費が右肩上がりに増えており、高成長を維持できなければ国家が破綻する」
「中国の暴動・ストライキの数は年10万件超。成長率が下がれば国が持たない」
「不動産バブルは既に限界」......といった個々の事象を基に、
中国経済が立ちゆかなくなると結論付けるのが
一般的だ。
略)

曲がり角を迎えている最大の理由は、
10年以上前からオオカミ少年のように「間もなく崩壊する」と言い続けたのに中国経済が一向に崩壊しないからだ。
「崩壊詐欺」とも批判を浴びている。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8772.php