2日から来日しているアメリカのトランプ大統領の長女で
補佐官を務めるイバンカ氏(36)は3日朝、
安倍総理とともに国際女性会議WAW!に出席し、
「アベノミクスはウーマノミクスだ。
真の経済成長を成し遂げるにあたり、ウーマノミクスは人口の半分を占める女性を重視している」とスピーチした。
一方、安倍総理は、イバンカ氏が発案した『女性の活躍を支援する基金』に約57億円を投じることを明言した。

日本政府は7月にこの基金の拠出をすでに決めていて、イバンカ氏の来日に合わせて改めて強調した格好だ。
安倍総理はさらに、「遥か彼方にあったアメリカ社会と、日本社会が肩を並べるところまで来たと思うと、本当に感慨深い」と語った。

しかし、世界経済フォーラムが発表した男女格差の度合いを示すランキングでは、
日本の女性の地位は安倍政権が始まった5年前から順位を下げていて、
144カ国中114位。
特に女性の『政治参画』が123位と著しく低くなっている。

イバンカ氏は会議後、加藤厚生労働大臣や野田女性活躍担当大臣とも面会。
夜には安倍総理とともに東京都内の5つ星旅館で食事した。

日本政府としては、トランプ大統領が最も信頼しているイバンカ氏を通して日米関係を深めたい考えだが、
アメリカのワシントン・ポストは「日本の奇妙なイバンカ・トランプへの熱狂」と冷ややかな反応を見せている。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000113783.html