この120秒をシースキマーでなんとかしようとした場合、高空ではマッハ3を出せるし使い捨てだから後
先考えなくていいミサイルであっても、低空では空力加熱で速度はおちるわ探知が容易になるわで、
120秒を縮めるには物理法則が邪魔をする。ロシア製の重対艦ミサイルでも、海面高度だとマッハ1.6
くらいだそうだから、時間の削り具合としては75秒くらいで、半分にはならない。

これが超音速ミサイルであれば、まず高空を飛ぶので射程が伸びて母機の安全が確保しやすくなる。
探知されたとして、探知された時点、たとえば距離320キロとかだと、撃てるSAMが無いかもしれない。
その一方でマッハ3であれば着弾まで5分、マッハ8で2分、マッハ15で1分となる。

こんな超長距離迎撃は最新のスタンダードができるかどうかで、シースキマー対処には十分な欧州製
あたりのSAMも、射程が100キロ程度となるとマッハ3でも着弾まで2分以下、マッハ8では40秒、マッハ
15ならハナからMD持ってこい、という話になる。ミサイルがでかくなるから、艦の搭載数も減るしね。

「長距離ミサイルを落とせるのは長距離ミサイルだけ」みたいな考えだとリソースの無駄遣いになるの
で、60秒以下の対応時間をコンピュータの能力で相対的に引き伸ばして短射程だけど手数を増やせる
比較的小型のミサイルで対処するか、発電量にまかせてレーザーで撃墜するとかになるんじゃないか
なあ、と。