>こっちは一番頻度が高そうな拠点間や演習場への移動なら緩和できる余地はあるんじゃないかと。

対潜臼砲氏のご指摘もすでにありますが。

装輪車両ってのは、曲がるためにステアリングを切らなきゃいけないんですね。
で、最小旋回半径を小さくするなら、舵角は大きく、それで足りなきゃ操舵輪をふやしたり。
後輪まで曲げてみたり。

で、この操舵輪ってのは「車体容積」を食いつぶすんです。
ノンステップバスなんかだと、タイヤハウスのでかさがわかりやすいですが。
観光バスなんかは、このタイヤハウスの上に板敷いて段差のない客室を作るからですが。
http://www.abledesigneering.in/wp-content/uploads/2016/12/bus_body_clarification.jpg
そんなことを「限られた装甲重量で車内容積を作る、かつ非発見率を下げたい」戦闘車両でできるわけもなく。
装輪が乗り越えられる障害物ってのは基本「車輪の直径以下」ですから、極力、大径のタイヤを使いたいわけで、これが首振りゃなおさら容積食うわけで。
https://response.jp/imgs/thumb_h2/1307742.jpg
https://www.mitsubishi-fuso.com/oa/jp/information/inspection_period_extention_2016_10/images/image_01.jpg
小松が重機で当たり前にやってる全輪操舵も、こと後部兵員室の容積を潰せないから、96式は前二軸しかステアしないわけで。
https://pbs.twimg.com/media/DavewmSVwAIDjqh?format=jpg

寸法だけ見りゃ、4トントラックより小さいクルマなんですけどね、96式は。
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/044/122/180/629f13194e.jpg