そして日清戦争後の清国海軍が苦労して調達した何隻かの防護巡洋艦も、20世紀に
入ってからの爆発的な海軍艦艇の進歩と大型化の流れによって瞬く間に陳腐化したし。

まだ日本海軍の主力が富士級戦艦2隻と装甲巡洋艦2隻止まりだった1890年代末位なら、
それらの防護巡洋艦群もヒット・エンド・ラン的な運用で日本に対してある程度の対抗
と言うか嫌がらせが出来たかも知れませんが、1910年代になると、日本海軍も欧米列強に倣い次々とド級戦艦や巡洋戦艦や、あらゆる面で
旧世代の防護巡洋艦を圧倒する新世代の軽巡洋艦や航洋型駆逐艦が続々と就役すると、
もはや清国から引き継いだ旧式艦群の戦力価値は沿岸防備すら覚束ない物になりました。