https://newspicks.com/news/2816836/
小川 和久 静岡県立大学 特任教授
1時間前
実を言えば、F-35Aに機種が決定する段階で、米国側からも年間10機を10年ほどで導入するのが、
価格面でも最も経済効果が出る、と提案されていました。
非改修型F-15戦闘機110機をF-35Aにすれば、導入が始まっている42機と合わせて152機ということになり、
これを15年ほどで導入すれば、価格を抑えるだけでなく、日本の航空戦力を短期間に向上させることにもつながります。

そうしたリアルな検討の結果は、中期防衛力整備計画(現行は2014年度から2019年度)には
「近代化改修に適さない戦闘機(F-15)について、能力の高い戦闘機に代替するための検討を行い、必要な措置を講ずる」
と明記されているのです。
そこに登場したのが垂直離着陸が可能なF-35Bの導入と、「いずも」型護衛艦の改修です。
「いずも」型護衛艦の飛行甲板を耐熱強化して、離島防衛などに使えるようにしようというものです。
そこで、どれくらいのF-35Bを運用できるかという話になります。
実は、「いずも」にしてもF-35B 6機とSH-60K哨戒ヘリ4機といった組み合わせがせいぜいで、
少し頑張ってもFー35B10機が限界なのです。